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最新動向/市場予測
内部監査3.0
未来は今にかかっている
組織は今、テクノロジー主導型、イノベーション志向、様々なリスクに直面して混乱する未来へと突き進んでいます。そんな中、内部監査の現状はどうでしょうか。ステークホルダーの増大するニーズに対応するべく様々な取り組みが行われているにもかかわらず、往々にして内部監査は遅れを取り戻そうと躍起になっているのです。本稿は内部監査3.0に関するデロイトの視点を紹介し、3.0青写真の重要な側面を概略して以下に説明するものです。
内部監査3.0
最近まで、内部監査というプロフェッション(職業)はイノベーションの必要性に迫られたこともなければ、自らを刷新する必要性に迫られたこともありませんでした。先行き不透明な時代が終わりを迎えつつある今、組織は進化する様々なリスクに直面しています。それらには、戦略、レピュテーション、オペレーション、財務、規制、サイバーリスクがあります。世界は第4次産業革命に突入しつつあり、新しいテクノロジー、デジタル化、人工知能(AI)が事業の環境を劇的に変化させているのです。 デロイトは監査委員会委員長、取締役、内部監査部門長、ビジネスリーダーとのコンサルテーションを通じて、内部監査に期待されることや、これらの期待に応えるために必要な方法論(Enablers)を明確にする青写真を作成し、最も重要な要素を体系的にまとめています。これを次世代の内部監査という意味で、「内部監査3.0」と呼んでいます。
保証(Assure)・助言(Advise)・予測(Anticipate)
保証、助言、予測。この3つが、今、内部監査のステークホルダーが求め必要としている価値の3本柱です。
保証(Assure)
保証が内部監査の中心的な役割であることは今も変わりません。しかし保証の対象となる活動、問題、リスクはこれまでよりずっと幅広く、さらにリアルタイムになってきています。一方で保証は内部監査の重要な役割ですが、担うのはそれだけではありません。内部監査3.0では、内部監査部門がいかにイノベーションとテクノロジーの使用可能性を通じて、ステークホルダーの増大し続ける需要に応えるかについて概略しています。
助言(Advise)
保証が内部監査の中心的な役割であることは今も変わりません。しかし保証の対象となる活動、問題、リスクはこれまでよりずっと幅広く、さらにリアルタイムになってきています。一方で保証は内部監査の重要な役割ですが、担うのはそれだけではありません。内部監査3.0では、内部監査部門がいかにイノベーションとテクノロジーの使用可能性を通じて、ステークホルダーの増大し続ける需要に応えるかについて概略しています。
予測(Anticipate)
内部監査には、リスクを予測し、事業部門がリスクを理解した上で予防策を講じることができるような支援をすることが求められています。これまでの内部監査は往々にして過去にうまくいかなかったことについて報告する「過去を振り返るだけ」の機能でしたが、これからの内部監査は今後何がうまくいかなくなりそうか、それを防ぐにはどうすればいいかについて気づきを促す「先を見越した」機能へと変貌します。内部監査3.0は、内部監査の役割にリスク感度とリスクラーニングを導入することによって、内部監査部門が新たに出現するリスクと歩調を合わせ、そしてそれを先取りする手助けをしていきます。
内部監査3.0へのアップグレード
デジタル資産
ロボティック、人工知能(AI)、視覚化ツールはすでに内部監査に革命的な変化を起こしつつあります。
スキルと能力
同じ人材が、同じ方法で、同じリソースを使えばステークホルダーが今求めている価値を提供できると考えるのは、想像力の欠如というものです。それでは進化は望めません。内部監査部門には、ステークホルダーとのインタフェースを向上させ、従来の発想、アプローチ、考え方を変えるための新しいスキルと能力が求められているのです。
方法(Enablers)
自動化されたコアプロセスの保証、アジャイル型内部監査、インパクトのある監査報告を提供する新たな方法などによって、内部監査部門は新しい価値を提供し内部監査のインパクトと影響力を向上させることができるのです。
続きは『内部監査3.0 内部監査の未来は今にかかっている』(日本語PDF)をご覧ください
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