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ナレッジ
新時代のガバナンスを目指して
ESGの課題と取締役への提言
WBCSDが発行した「Modernizing governance: ESG challenges and recommendations for corporate directors」の日本語版レポートを公開しています。
概要(序文より)
過去50年間、企業は2つの誤った前提に基づいて発展してきました。1つは、企業の目的が単に株主を満足させることにあるということです。そして、2つ目は、ビジネスモデルと戦略への責任が、株主への配当を生み出すことを第一に考えなければならない経営者の完全なる手中にある、ということです。この株主中心主義の下では、株主価値を最大化するために、株主の利益が他のステークホルダーの利益よりも優先されてきました。このことを企業が達成するために、短期的な利益の最大化を達成しようとする、株主にとって都合のいい取締役を任命してきました。
しかし、もし私たちが、現在直面している気候変動やその他の持続可能性に関する問題に効率的に対処しようとするならば、取締役会は、会社の舵を取り成功をもたらす主体としての役目を、早急に取り戻さなければなりません。そしてこれは、全てのステークホルダーの権利と期待を尊重して行われなければなりません。パリ協定とSDGsが広く認識されるようになったことで、取締役会が環境的・社会的な問題を把握することをステークホルダーから求められており、意思決定を行うにあたって、もうその要求を無視することはできません。取締役会は、自らの目的意識を取り戻し、新たなリスクと機会の出現を理解し、ステークホルダーとの関係を強化しなければいけません。
本報告書は、取締役会がその基本的な業務を管理するための手段を提示し、取締役会としての義務を果たすための第一段階を示しています。本報告書は、取締役へのインタビューを基に作成されており、取締役会の責任の全ての領域で必要とされる実践的な変更点を強調し、有用なベストプラクティスを紹介しています。
(レポートp.4-5 「序文」より抜粋)
English version is also available (External website):
Modernizing governance: ESG challenges and recommendations for corporate directors
レポートの内容
目次
p.3 序文
p.6 エグゼクティブサマリー
p.10 なぜ新時代のガバナンスを導入する必要があるのか?
p.13 取締役会の責任
p.17 サステナビリティの監督慣行
p.23 新時代のガバナンス導入にあたっての解決すべき問題
p.27 新時代のガバナンス導入のための初めの提言
p.29 APPENDIX
p.32 参考資料
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