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ナレッジ
製薬企業CVCの投資動向とバイオテクノロジー
革新的医薬品を生み出す創薬プラットフォームへの期待
製薬企業CVCの直近の投資トレンドについて整理するとともに、2024年上半期で大型調達を行った創薬スタートアップが調達に成功した背景に注目し、製薬企業のCVCにおけるスタートアップの選別について考察を進める。
目次
- はじめに
- CVCの投資動向
- 2024年上半期に製薬企業CVCが投資したスタートアップ
- Enlaza Therapeutics:がん×タンパク質製剤プラットフォーム
- Bright Peak Therapeutics:免疫・がん×タンパク質製剤プラットフォーム技術
はじめに
製薬企業においても、新たな技術獲得の一つの手法としてCVCを通じた投資がある。製薬企業CVCの投資動向について取り上げる。また、2024年上半期に製薬企業CVCから大型調達を行ったスタートアップについて、その背景にある創薬のトレンドや期待される理由を深掘りすることで、創薬領域における“目利き力”を言語化していく。
CVCの投資動向
グローバルのスタートアップ投資は、2021年のコロナ下における急激な投資需要増加を受けてディール件数、額ともに上昇し、2024年現在はコロナ前の水準に戻りつつあることが知られている。 CVCによるスタートアップ企業への投資動向においても、グローバルのディール件数は2022年Q1のピーク1600件から2024年Q2では782件と減少傾向にあり、調達総額に関しても2021年Q3のピーク$51.5Bから2024年Q2の調達総額は$15.6Bと減少していた(図1)1,2。一方で、スタートアップ調達額の54%が$1B以上のメガラウンドとなっており、CVCが投資したディールサイズの平均は2024年において$26.6Mで、2023年の$20.9Mから27%増加するなど、CVCがあらゆるスタートアップに投資をするのではなく、有望なスタートアップへの選別を行い、投資を行っていることを意味している。
図1. CVCが投資したスタートアップの総調達額とディール件数
データソース:CB Insights 「State of CVC Global | Q1 2024」、CB Insights 「State of CVC Global | Q2 2024」
次に創薬系スタートアップの調達動向を紹介する。創薬系スタートアップの調達動向は、スタートアップ全体のトレンドと同様の傾向を示している。2024年の創薬系スタートアップの資金調達総額はQ2時点で$14.1Bであり、通年ではパンデミック前の2019年の水準を上回ることが期待される(図2)3。また、創薬系スタートアップでは、PoC(Proof of Concept)取得までに他産業よりも多くの資金が必要となるため、シード・アーリー期のスタートアップが多くの調達を行う必要がある。実際、創薬系スタートアップにおけるシード・アーリー期ラウンドの平均調達額は、他産業領域に比して高いことが知られ、この傾向は直近さらに強まっている。シード・アーリー期に大きな投資を行うという点において、創薬系スタートアップへの投資では、スタートアップの選別が特に重要となると考えられる。そこで、本稿ではCVCが出資した2024年上半期の大型調達について、どのようなスタートアップが調達に成功したかに注目し、製薬企業のCVCにおけるスタートアップの選別について考察を進める。
図2. 創薬系スタートアップの調達総額とディール件数
データソース:J.P. Morgan 「Q2 2024 U.S. Biopharma Licensing and Venture Report」
2024年上半期に製薬企業CVCが投資したスタートアップ
CB Insightsが発表した2024年Q1~Q2の調達額ランキングをもとに、どのようなスタートアップがCVCからの資金調達を行ったかについてマッピングを行った。本稿では$50M以上を調達した創薬系スタートアップ23社を対象とした1,2。マッピングの観点としては、疾患別、モダリティ別での分類に加えて、プラットフォーム型、パイプライン型の分類を行った。
プラットフォーム型のスタートアップは、新たな創薬アプローチについてプラットフォームを創出し、そのプラットフォームを用いてパイプラインを生み出すスタートアップを指す。再現性、拡張性があるプラットフォームは連続的にパイプラインを生み出す期待がある。一方、創薬アプローチ自体が臨床的に有効かについて、臨床試験で仮説検証を行う必要がある。このため、パイプラインの開発を通じて創薬アプローチの確からしさがバリデートされる構造となっている。
それに対して、パイプライン型スタートアップは、プラットフォームに依らず、アンメットメディカルニーズの高い疾患に対するパイプラインの開発を行う。例えば、新規の創薬標的に対してパイプラインを開発するため、標的と疾患のバリデーションや標的に最適なモダリティの選択が成功の要否に関わる。
また、創薬系スタートアップではシード・アーリーステージで大きな調達が行われる傾向があるという報告があるため、シリーズAについても分類した。
図3. 2024年に$50M以上を調達した創薬系スタートアップ23社の分類
参考:CB Insights 「State of CVC Global | Q1 2024」、CB Insights 「State of CVC Global | Q2 2024」、各社の公開情報
分類結果を図3に示す。疾患領域別ではがん(がん免疫を含む)9社、免疫8社、神経4社、肥満2社、感染症1社(複数領域で開発を行う企業は重複してカウント)に投資が行われていた。大型調達が行われた疾患領域はかなり絞られており、アンメットメディカルニーズの深さを表しているものと考えられる。次に、疾患とモダリティの関連に注目する。免疫分野のスタートアップ投資に関しては、タンパク質、核酸、細胞といったバイオロジクスでの取組みに投資が集中していた。多くの細胞・分子で病態が構成される免疫系疾患に関しては、標的分子に対する低分子での調節では不足しており、バイオロジクスを用いて、疾患に関与する分子や細胞を、より長時間、より高度に制御することに対する期待が見て取れる。がん分野については、低分子から細胞治療まで広いアプローチが取られており、がんの病態の多様性を反映していると考えられる。神経分野については血液脳関門を通過することが必要になるため、低分子が優勢であったと考えられる。
また、プラットフォーム型、パイプライン型で分類すると、プラットフォーム型スタートアップは15社、パイプライン型スタートアップは8社であり、プラットフォーム型への投資に寄っていた。シリーズAの調達を行ったのは8社にあり、うち7社がプラットフォーム型であった。CVCは、事業会社のために中長期的なリターンを得るための投資を行うという性質上、通常のVCよりも戦略的リターンを重視する傾向にある。製薬会社において、速やかに売上を上げる場合は、開発ステージの進んだパイプラインの導入が選択肢になりうる。一方、CVCにおいて戦略的リターンを重視する場合には、新規の創薬アプローチに取り組み、さらに再現性や拡張性へ期待ができるプラットフォーム型のスタートアップが好まれると考えられる。
新規創薬アプローチについて、シリーズA等ステージが早い段階で投資するには、いわゆる”目利き力”が重要となる。目利き力には、現在の科学技術到達点とそこに至るまでのコンテクストの理解が必要になる。そこで、大型調達を行ったスタートアップについて技術と背景に注目し、なぜ投資が集まったのか考察する。
Enlaza Therapeutics:がん×タンパク質製剤プラットフォーム
Enlaza Therapeuticsは2024年4月にシリーズAで$100Mの資金調達を行った4。J.P. Morgan Asset Management’s Private Capitalが主導し、CVCであるAmgen Ventures、Regeneron Venturesも出資した。Enlaza Therapeuticsはカリフォルニア大学サンフランシスコ校からライセンスを受けた技術に基づき、抗体を含むタンパク質製剤と標的分子を共有結合させる技術を開発し、がん等を対象にタンパク質製剤の開発を進める5。この技術では、非天然アミノ酸をタンパク質製剤に組み込む。非天然アミノ酸には標的分子と共有結合する官能基が含まれている。非天然アミノ酸が導入されたタンパク質製剤は、生体内で標的分子と可逆的に結合した後、不可逆な共有結合を形成する。タンパク質製剤と標的分子が可逆的に乖離をしないため、全身クリアランスが高く、腫瘍保持率が高く、オフターゲット毒性を低くすることができる。
Enlaza TherapeuticsにVC・CVCが期待する背景を理解するには、これまでの創薬で起こった変化や歴史を知ることが有効である。共有結合を利用して医薬品の有効性を向上させるアプローチは、低分子医薬品で既に実証されている。特に、標的タンパク質と特異的に反応できるように、緻密に分子デザインされたTarget covalent inhibitorsはキナーゼ阻害剤を中心に開発が進み、2014年にジオトリフ(ベーリンガーインゲルハイム)が世界初の不可逆的なヒト上皮成長因子受容体(EGFR)阻害剤として承認された6。ジオトリフは共有結合を形成しない第一世代のEGFR阻害薬よりも有効性に優位性があるという報告もある7。ジオトリフ以降も、複数の共有結合型阻害剤が開発・承認され、タグリッソ(アストラゼネカ、2015年承認)は2020年に43億$30Mを売り上げている8。Enlaza Therapeuticsが取り組む抗原と抗体に共有結合を形成するというアプローチは、低分子医薬品で導入され、臨床的にも効果が認められた技術改良を、抗体に応用した形と捉えることができる(図4)。
図4. Target covalent inhibitor開発の流れとEnlaza Therapeuticsの技術
参考:Singh, J. The Ascension of Targeted Covalent Inhibitors, J. Med. Chem. 65, 5886–5901, (2022). https://doi.org/10.1021/acs.jmedchem.1c02134、Enlaza Therapeutics社のHP https://enlazatx.com/
また、Antibody Drug Conjugate(ADC)の出現もEnlaza Therapeuticsへの期待を後押ししていると推察する。ADCは、モノクローナル抗体と強力な細胞傷害性ペイロードが化学リンカーを介して結合し、抗体の標的特異性とペイロードを介した細胞障害性にて抗腫瘍効果と安全性を両立させ、広い治療ウィンドウを確保する技術として注目されている9。第一三共が開発したエンハーツは、2019年にHER2陽性転移性乳がんに対して承認を受け、その後、HER2陽性転移性胃がん、HER2低発現乳がんへと適用拡大を進め、2023年の世界総売上は3000億円を超えた10。現在も複数の臨床試験が進行中であり、適用拡大を進めている。エンハーツのみならず、過去3年間で4つの新しいADCが承認を受け、100以上の臨床試験が進行中である。2023年のADCの市場規模は$11.29B、2030年までにCAGR9.2%で成長すると見積もられ11、製薬企業各社が出資・提携を積極的に行っている。Amgen社も、2023年1月にSynaffix社と次世代ADCに対するライセンス契約を締結し、Synaffix社が有する抗体標識技術プラットフォームを使用できるようになった12。Regeneron社は、社内で独自のADCプラットフォームを開発に注力しており、自社で開発中の二重特異性抗体REGN5093に対して、ペイロードを結合させたREGN5093-M114を開発中であり、多重特異性抗体をベースとしたADC開発にいち早く取り組む13。
図5. Antibody Drug Conjugateの基本的な構成
参考: Tsuchikama, K., Anami, Y., Ha, S.Y.Y. et al. Exploring the next generation of antibody–drug conjugates. Nat Rev Clin Oncol 21, 203–223 (2024). https://doi.org/10.1038/s41571-023-00850-2)
ADCはリンカーの設計等で細胞障害性ペイロードの毒性を調整しているが、抗体の全身クリアランスを向上させ、標的組織に集積させることは治療ウィンドウの確保のために重要だと考えられる。業界がADCの開発に注力する中で、Enlaza Therapeuticsの取り組みはADCの治療ウィンドウを確保するための一つの選択肢と考えられる。以上のように、Amgen Ventures、Regeneron Venturesを含めたVC・CVCは、臨床での効果予測や業界動向からの将来期待を含めて、Enlaza TherapeuticsへシリーズAへの出資をしたと予想する。
Bright Peak Therapeutics:免疫・がん×タンパク質製剤プラットフォーム技術
Bright Peak Therapeuticsは、免疫疾患やがん免疫領域のプラットフォーム技術を開発するスタートアップである。2017年にチューリッヒ工科大学からスピンアウトし、2024年6月にシリーズ Cとして$90Mを調達した 。Johnson & Johnson Innovationはこのラウンドで初めて同社に出資した14。Bright Peak Therapeuticsはα-ケト酸-ヒドロキシルアミンを利用して、穏やかな条件で、化学的に、位置特異的に、自由度高く、ペプチドや低分子量タンパク質を修飾する技術を開発している。この修飾技術には、一般的に難易度が高いことが知られるペプチドセグメント同士の結合も含まれる。彼らは、当初生理活性タンパク質であるサイトカインに注目し、サイトカインを化学修飾することで、医薬品として開発する取組みを進めてきた。その中で、前述のようなADCに対するブレイクスルーが起こった。ADC自体の概念は古くからあったが、エンハーツの成功により、ペイロードと抗体を繋ぐリンカー部分がADC全体の物性や安定性に大きな影響を与えることが明らかになり、リンカー技術に対する注目度が大きく高まることになった。
Bright Peak Therapeuticsのリンカー技術は、特に抗体側に修飾部位を入れずに、ペプチドや低分子量タンパク質を結合させることができ、ADCへの応用が可能である。実際、ADCへの注目の高まりを受け、彼らはこれまで研究を進めてきたサイトカインを抗体に結合させる挑戦を行っている。彼らのパイプラインであるBPT567、BPT331TAPはどちらもPD1抗体にサイトカインを修飾したものである(図6)。さらに、細胞障害性ペイロードではなく、サイトカインを修飾している点は、新たなADCの可能性を訴求する革新性のある挑戦である。BPT567、BPT331TAPは、抗体の標的特異性により、生体内の狙った場所で送達されたのち、サイトカインの働きによって局所的に免疫反応を調節することが期待される15。Bright Peak Therapeuticsも、ADCに対する注目度から大型調達に繋がった事例と考えられる。
図6. Bright Peak Therapeuticsの技術
参考:Bright Peak Therapeutics社HP https://brightpeaktx.com/
Cour Pharma Therapeutics:免疫×ナノ粒子送達プラットフォーム技術
Cour Pharma Therapeuticsは2024年1月にシリーズAでRoche Venture Fund、Pfizer、Bristol Myers Squibb、Angelini Ventures、JDRF T1D Fundから$105Mの資金調達を行った16。Cour Pharma Therapeuticsは2015年から武田薬品とセリアック病に対するパイプラインの共同開発、原発性胆汁性胆管炎に対するパイプラインをアイアンウッド・ファーマシューティカルズと共同開発している。彼らの技術は、単球に送達するナノ粒子プラットフォームである。単球は貪食能を持ち、微生物の除去と抗原提示を行う。ナノ粒子が異物として認識し、単球系細胞に貪食されることは以前から知られており、表面荷電を含むナノ粒子の物性を調整することで、単球への取り込みを調整する試みが多く報告されている。COVID-19で臨床での使用が大きく進んだ脂質ナノ粒子についても、細胞取り込み量や取り込み経路に関する研究を通じて、改良されてきたことが知られている17。また、単球は血中から組織に移行し、組織マクロファージとなり、抗原提示を行う。
Cour Therapeutics Pharmaceuticalsは単球のこの働きに注目して、抗原を内包したナノ粒子を単球に貪食させることで免疫寛容を起こし、免疫系疾患の治療薬を創出に取り組む。彼らの技術は、ナノ粒子を単球が取りこませた後に、単球自体をDrug Delivery Systemの一部として働かせる点で興味深い。ナノ粒子を貪食した単球が血中から組織に移行し、肝臓のKupffer細胞および脾臓マクロファージなどの組織マクロファージに変化する。この機能を通じて、免疫寛容を発揮するメカニズムと予想される。彼らが開発対象とするセリアック病、原発性胆汁性胆管炎、一型糖尿病はいずれも免疫系の関与が知られており、引き続き、臨床試験の進行に注目したい。
免疫×in silicoプラットフォーム
2024年にはIn silicoプラットフォームを開発するスタートアップ2社が大型調達を行った。そのうち、Mirador Therapeuticsは2024年3月に$400 Mもの調達を行っており、Sanofi Venturesが出資した18。Mirador Therapeuticsは免疫系のゲノムプロファイルから疾病に関連する標的分子・標的遺伝子を同定し、予防医療への応用を視野に入れていることが公表されている。ただし、科学的な革新性や優位性についてはまだ公表されていない。今後の展開に期待する。
CVCの事例紹介:Amgen Ventures
ここまで大型調達を行ったスタートアップとその背景について紹介したが、最後にCVCの具体的な取り組みを取り上げる。
Amgen Venturesは2004年に設立されたアムジェンのCVCであり、北米およびヨーロッパを中心に投資を進めている。アーリーステージのヘルスケア・バイオテックとデジタル技術を投資対象にすると公表している19。現在までに120件の企業に投資を実施し、現在アクティブなポートフォリオは30件となっている。直近5年では41件の投資を行っており、ステージごとの割合はシードラウンド14.6%、アーリーステージ19.5%、レイターステージ65.9%となっており、レイターステージへの投資が多く見える20。ただし、新規投資とフォローオン投資について整理すると、レイターステージへの投資案件の半数以上がフォローオン投資であり、シード・アーリーステージ期に投資したスタートアップに対して投資を継続している様子がみられる。このようにAmgen Venturesは、公表している方針の通り、シード・アーリーステージへ投資し、有望である場合はフォローオン投資を継続していると考えられる。
2023年以降に投資したスタートアップは11社あり、そのうち創薬に関するスタートアップは6社あり、そのうち、すべての企業がバイオ医薬品に対するプラットフォームを有する企業であった(図7)。その中でも抗体・タンパク質製剤の他に、核酸、特にアンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO)とその送達技術に対して投資を進めていた。アムジェン自体がバイオ医薬品を開発している企業であり、複数の標的分子を調節することで複雑な病態に対する医薬品を開発することを、R&Dの方針の一つとして挙げており、この方針に沿う戦略的投資を進めていると考えられる。
図7. Amgen Venturesが2023年以降の投資した創薬系スタートアップの分類
参考:各社公開情報、ニュースリリース
おわりに
CVCの投資方針は、CVCごとにばらつきはあるものの、戦略的リターンを重視した投資を行う企業も多く存在する。製薬企業のCVCにおける戦略的リターンとは、本社のR&D戦略に沿い、かつ、創薬の動向と現在の技術到達点を理解したうえで、スタートアップを選別し、投資検討を行うことと言い換えられるかもしれない。また、製薬業界においては、特にアーリーステージで早期にスタートアップを選別し、投資していく流れが見られており、スタートアップの情報を常に更新し、選別を行う“目利き”が重要になると考えられる。
※本文中の意見や見解に関わる部分は私見であることをお断りする。
出所および注釈
- CB Insights 「State of CVC Global | Q1 2024」
- CB Insights 「State of CVC Global | Q2 2024」
- J.P. Morgan 「Q2 2024 U.S. Biopharma Licensing and Venture Report」
- Enlaza Therapeutics社のニュースリリース https://enlazatx.com/press_release/enlaza-therapeutics-raises-100-million-through-its-series-a-financing-led-by-the-life-sciences-group-of-j-p-morgan-private-capital/
- Enlaza Therapeutics社のニュースリリース https://enlazatx.com/press_release/enlaza-therapeutics-launches-with-61-million-financing-to-advance-the-first-covalent-biologic-therapeutic-platform/
- アファチニブの承認 https://www.accessdata.fda.gov/drugsatfda_docs/nda/2013/201292Orig1s001.pdf
- Su, V.YF., Yang, KY., Huang, TY. et al. The efficacy of first-line tyrosine kinase inhibitors combined with co-medications in Asian patients with EGFR mutation non-small cell lung cancer. Sci Rep 10, 14965 (2020). https://doi.org/10.1038/s41598-020-71583-w
- Boike, L., Henning, N.J. & Nomura, D.K. Advances in covalent drug discovery. Nat Rev Drug Discov 21, 881–898 (2022). https://doi.org/10.1038/s41573-022-00542-z
- Tsuchikama, K., Anami, Y., Ha, S.Y.Y. et al. Exploring the next generation of antibody–drug conjugates. Nat Rev Clin Oncol 21, 203–223 (2024). https://doi.org/10.1038/s41571-023-00850-2
- 第一三共社の2023年度決算経営説明会資料 https://www.daiichisankyo.co.jp/files/investors/library/quarterly_result/2023/FY2023_Q4_Financial_Results_Presentation_J.pdf
- Grand View Research, Antibody Drug Conjugates Market Size, Share & Trends Analysis Report By Application (Blood Cancer, Breast Cancer), By Technology (Type-cleavable, Non-cleavable), By Product, By Target, By Region, And Segment Forecasts, 2024 – 2030, https://www.grandviewresearch.com/industry-analysis/antibody-drug-conjugates-market
- Synaffix社のニュースリリース https://synaffix.com/synaffix-enters-license-agreement-with-amgen-to-build-next-generation-adcs/
- Regeneron社のパイプライン https://www.regeneron.com/pipeline-medicines/investigational-pipeline
- Bright Peak Therapeutics社のニュースリリース https://brightpeaktx.com/bright-peak-therapeutics-announces-90-million-in-series-c-financing-to-advance-first-in-class-pd1-il18-immunoconjugate-program-into-clinical-trials/
- Bright Peak Therapeutics社のパイプライン https://brightpeaktx.com/pipeline/
- Cour Pharma Therapeutic社のニュースリリース https://www.globenewswire.com/news-release/2024/01/30/2819700/0/en/COUR-Pharmaceuticals-Secures-105-Million-in-Series-A-Financing-Co-Led-by-Lumira-Ventures-and-Alpha-Wave-Ventures.html
- Hald, A.C., Kulkarni, J.A., Witzigmann, D.,et al,. The role of lipid components in lipid nanoparticles for vaccines and gene therapy. Adv Drug Deliv Rev. 188,114416 (2022) https://doi.org/10.1016/j.addr.2022.114416
- Mirador Therapeutics社のニュースリリース https://miradortx.com/mirador-therapeutics-launches-to-accelerate-the-next-generation-of-precision-medicines-for-immune-mediated-diseases/
- Amgen社の公開情報 https://www.amgenbd.com/s/about-us
- 各社の公開情報
執筆者
執筆:
デロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社
シニアコンサルタント 鈴木 慶子
デロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社
アナリスト 水谷 晃輔
監修:
デロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社
パートナー 木村 将之
協力:
デロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社/Deloitte Consulting US San Jose
Senior Manager, Mina Hammura
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