最新動向/市場予測

TMT Predictions 2025

TMT業界のグローバルトレンドと日本の視点

TMT Predictions 2025 日本版 全文

「TMT Predictions 2025」では、テクノロジー・メディア・通信業界に関して、注目すべきトピックの分析と将来予測をまとめています。日本版では、21トピックのグローバル版の抄訳に加え、「日本の視点」としてデロイト トーマツグループのTMT業界に関与するプロフェッショナルによる考察・分析を13トピック掲載しました。

日本版発刊に寄せて

コロナ禍で当たり前になったリモートワークのデメリットが指摘されるようになり、アメリカのテック大手が先陣を切るかたちで、「Return To Office」の流れが強まってきています。フルリモートワークを許容していた日本の大手企業でも、最低出社日数を設けるなどの取組みを開始したという話を聞くようになりました。そのような時代の流れと合わせて、業務の生産性や効率性についても多く議論されるようになりました。そして現在、トライアルのフェーズを経て、より具体的にAIを実装して業務に役立てるという動きが加速しています。

「TMT Predictions 2025」では、AI をキーワードとしたテーマを数多く取り上げました。AI 需要の爆発的増加を背景に注目を集めているAIデータセンター、スマートフォンに新たな可能性をもたらすオンデバイス生成AI、自律的にタスクを実行するAIエージェントについて論じています。2025年は「AIエージェント元年」とも言われており、マルチエージェント化の進展などその技術は日々進化しています。そして、半導体業界の発展も生成AI には欠かせないものですが、今年の潮流についても取り上げています。

また、通信領域では、昨年から注目を集め始めているAIとRANを同じ基板上で統合した新技術、AI RANを取り上げ、メディア・エンターテイメント領域では、コンテンツ制作に生成AI がどのように活用されるべきかを提言しています。

AIの活用が注目され、より手軽に利用できるようになる一方で、技術が悪用される懸念も高まっています。ディープフェイク技術が急速に進む中、国際ルールの形成やデータ流通基盤の整備において日本が果たすべき役割について提言しています。

「TMT Predictions」はデロイトが2001年より発行しているレポートで、少し先の将来を見据えた形でテクノロジー・メディア・通信業界に関する注目すべきトピックを取り上げ、予測する内容となっています。今回の2025年版は21トピックのグローバル版の抄訳に加え、「日本の視点」としてデロイト トーマツ グループのTMT業界に関与するプロフェッショナルによる考察・分析を13トピック掲載しました。

私たちは、AI などのテクノロジーが、今後より一層、生活や社会にとって有益なものになっていくと信じています。一方で、AI に使われるのではなく、AIを上手く活用し「AI Powered」な組織をいかに構築していくのかが重要なのだと考えます。AIの実装がより加速していく2025年、私たちも日々深く考察していきたいと考えます。

本書が、手にとってくださった皆様の明日を考える際の一助となれば幸いです。

TMT Predictions 2025 Webinarのご案内

「TMT Predictions 2025」のテーマから5つのトピックを取り上げ、デロイト トーマツ グループのプロフェッショナルが、業界動向やトレンド、およびステークホルダーを取り巻く現状と展望について分析・解説します。 

 

開催日時:2025年5月20日(火)14:00~15:30(日本時間)

主催:デロイト トーマツ グループ

参加費:無料

TMT Predictions 2025 日本版 各章の概要/PDFダウンロード

TMT Predictions 2025 日本版(PDF)の該当ページにリンクします。

Generative AI

 

AIデータセンター

AIデータセンターのトレンドと国内企業の復権シナリオ

生成AIがブームとなり様々なユースケースで展開される中、「AIデータセンター」が注目を浴びている。グローバル共通の2大トレンド、エネルギー効率向上とエッジ化、そして国内市場状況に触れながら、国内企業の活躍シナリオを考察する。

グローバル版(AIデータセンター)
グローバル版(オンプレミスAI)
日本版

オンデバイス生成AI

オンデバイス生成AIのトレンドと日本企業への提言

スマホやPCへのオンデバイス生成AIの搭載が進み、デバイスの競争環境に変化が生じている。オンデバイス生成AIによるエコシステムの変化に触れた上で、日本企業にもたらすインパクトを考察する。

グローバル版
日本版

AIエージェント

日本におけるAIエージェントの可能性

人が設定した目的達成に最適な手段を自律的に選択してタスクを遂行する「AIエージェント」は、労働力減少などの日本の社会課題の解決策の一つとなり得る。その技術は開発途上で課題も多いが、可能性を見極めながら積極的に取り組むことが重要である。

グローバル版
日本版

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サイバーセキュリティ

ディープフェイク技術の急速な発展と果たすべき日本の責務

生成AIの活用が注目される一方、技術が悪用される懸念も高まっている。ディープフェイク検出技術やC2PAなどの対策が進む中、国際ルールの形成や日本のリーダーシップ発揮が求められている。トラストなデータ流通基盤の整備も重要である。

グローバル版(ディープフェイク)
グローバル版(サイバーセキュリティ)
日本版

半導体

日本半導体、2025年の潮流

日本半導体の次なる課題として注目されているのが半導体設計分野の活性化である。政府による次世代半導体開発に向けた取り組みの支援も行われている。半導体設計の課題、国内外の動向を整理し、今後の注力ポイントを提示する。

グローバル版(チップレット)
グローバル版(シリコンフォトニクス)
グローバル版(RISC-V)
日本版

女性

女性と生成AI:男女の導入ギャップは急速に縮まっているが、信頼ギャップは依然存在する

生成AIの利用にはジェンダーギャップが存在する。女性が生成AIの恩恵を最大限に享受するためには、テクノロジー企業は信頼を高め、バイアスを減らし、女性の活躍や影響力を高める必要がある。

グローバル版

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Media, Entertainment, and Sports

 

スポーツ

ベニュービジネスの拡張的展開

日本では大型のスポーツ施設などのベニューの開発ラッシュのただ中にあり、参画プレイヤーは多様化している。DX化、プロモーションチャネルとしての活用や、来場者や地域社会を重視した観戦環境に関する取り組みも進んでいる。我が国の新たなビジネス軸となることが期待される。

グローバル版(スタジアム)
グローバル版(女性スポーツ)
日本版

動画配信

海外で成長する日本アニメ市場

国内の動画配信市場は成長が鈍化しているが、海外の日本アニメ市場は急成長している。ライセンス管理の強化、海賊版の排除、現地ファンの育成やコンテンツの現地言語化に注力することで、日本アニメ市場の持続的な成長が期待される。

グローバル版
日本版

コンテンツ制作と生成AI

実験から早く、正しく、必要な箇所に取込む段階に

国内でも一部の事業者による生成AI活用が始まっているが、導入はいまだに実験段階にとどまっている。生成AI活用の課題を整理、制作現場での生成AI活用の動向を予測し、現時点で備えるべきポイントを提示する。

グローバル版
日本版

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Telecom and Technology

 

M&A 通信業界

国内通信業界の統廃合に関する今後の見通し

日本の通信業界では、MNOやMVNOの競争激化や技術革新に伴い、様々な動きが見られている。通信業界の各領域における今後の統廃合のトレンドについて掘り下げる。

グローバル版
日本版

FWA・5G・Open RAN・AI RAN

AIとRANの融合が生む通信業界の新時代

AIデータセンターを補完しながら次世代の通信基盤を構築しようとする「AI RAN」開発の取り組みは、通信インフラの革新と自動運転やIoTの更なる進化につながる可能性がある。動向や論点を整理し、通信キャリアが描くべき方向性を提言する。

グローバル版(FWA)
グローバル版(5G)
グローバル版(Open RAN)
日本版

BSS/OSS

BSS/OSSのモダナイゼーションが拓く新時代

B/OSS(通信業界の業務・運用支援システム)市場は成長を続けている。モダナイゼーションは、5G/6G時代の新たなサービス創出や企業全体のDX推進への寄与が期待される。 B/OSS課題を整理し、それらを打破するためのポイントを整理する。

グローバル版
日本版

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FinOps

クラウドのスリム化に向けた取組みを始めるために

クラウド利活用が進む中、ガバナンスやコスト管理の課題が顕在化している。FinOpsの導入が効果的な手法として注目されているが、国内ではこの取り組みが浸透しているとは言い難い。課題と解決策について検討する。

グローバル版
日本版

量子

量子リスクへの対策には早めの取り組みが重要

データセキュリティを確保するための基盤技術として暗号技術が広く利用されているが、量子コンピュータがその脅威の1つとなっており、対策(耐量子計算機暗号への移行など)に早めに取り組むことが肝要である。

グローバル版
日本版

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グローバル版本編リンク(英語)

Technology, Media and Telecommunications Predictions 2025

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