最新動向/市場予測

Quality Engineering Trends Report 2023 日本版

品質エンジニアリングの未来を形作る市場動向、最新のテスト技法を解説

2021年に続く本レポートでは、品質エンジニアリング領域の発展を促している、メタバース、5G、サブスクリプションなどの市場の動向、ならびに、人工知能(AI)や機械学習(ML)など最新テクノロジを活用したテスト自動化・テストデータ管理手法や、カオスエンジニアリングなどの品質エンジニアリング領域で今後も重要となる要素について、10のトピックを解説する。

品質エンジニアリングの新たな世界

本レポートは、品質エンジニアリングの担当者がデジタル・ディスラプションにどのように対応し、品質の観点を意思決定にどのように取り入れることで企業や組織の成長をもたらすかという問いに挑むものである。

品質エンジニアリングの技術やアプローチが急速に変化し、消費者の嗜好も変わる中であっても、サービスの品質や成果の品質、デリバリーの効率性といった基本的な考え方は不変である。これらの考え方は、組織のリーダーにとって意思決定を行う上で不可欠なものであり、顧客からの信頼性やロイヤリティとともに収益の増加にも影響する。

今回のQuality Engineering Trends Reportでは、世界各国の多数の業界で100人以上の経営幹部を対象に調査を実施した。その結果、スマートテクノロジーへの対応が重要なキーワードとして浮かび上がった。メタバース、5G、人工知能(AI)/機械学習(ML)といった新たな領域への挑戦に際して、本レポートを活用いただくことを期待する。

Quality Engineering Trends Report 2023 日本版(3.7MB, PDF)

Quality Engineering Trends Report 2023 各章の概要

 

日本版発刊に寄せて

システム開発に従事する者のひとりとして、2023年版Quality Engineering Trends Reportの日本版を発行できることを大変喜ばしく思います。

企業のビジネスの発展と加速に伴いシステム開発の要件が広範化するとともに、IoT、AI、機械学習、メタバースなどに代表される技術の進化も急速に進んでいます。一方で日本のシステム開発の現場では、開発会社が品質を請け負うというスキームが軸となり本来ビジネスの品質を支える品質管理/テスト戦略の改革は同様のスピードでは進んでいない現状があります。

本レポートではQuality Engineering(QE)の進化に貢献する外部要因としての技術動向、および内部要因としてのQE部門を中心とした組織の構造に焦点を当て、QEプラクティスの成長を促進する要因を探求しています。

本レポートにてQEの最新の動向とアプローチに触れていただき、品質管理のモダナイゼーション、特にテスト戦略の改善のためのインスピレーションを提供したいと考え、本レポートの日本版を発行いたしました。品質管理に課題を抱える方々だけでなく、システム開発に関わるすべての方にこのレポートを読んでいただき、ビジネスの変化に適応する品質管理の方法について考えていただければ幸いです。

安村 俊徳
Systems Delivery & Modernizationユニット
執行役員 パートナー

日本のコンサルタントの見解 執筆者

津川 順司 
Systems Delivery & Modernizationユニット
シニアマネジャー

グローバル版(Deloitte Insights:英語)はこちら

2023 Quality Engineering Trends Report

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