Posted: 12 May 2023 3 min. read

日本のそろばん教育による算数能力の強化を通じ、モンゴルの子どもたちの将来を切り拓く

社会課題への取り組み:モンゴル

デロイト トーマツ グループでは、長年、国際開発アドバイザリーサービスを通じて、開発途上国への支援や気候変動、SDGsといった社会課題に取り組んでいます。この経験と国際的なネットワークを活用し、デロイトがグローバルで推進するWorldClassの活動に資する取り組みとして、途上国の発展や日本との国際交流に貢献する様々な活動への直接的な支援にも携わっています。WorldClassは教育(Education)、スキル開発(Skills)および機会創出(Opportunity)の 3分野で、2030年までに全世界で累計1億人の人々に対してポジティブなインパクトを創出することを目標としています。

【そろばん教室で学ぶ子供たちの様子(出典:株式会社イシドより提供】


この一環として、当グループは、国際開発アドバイザリーサービスを提供するデロイト トーマツ ファイナンシャル アドバイザリー合同会社(DTFA)を通じて、「いしど式」そろばん教育を日本および世界で展開する株式会社イシドへの助成による支援を実施しました。本事業は、そろばん教育を通じた子供たちの算数・数学能力の向上により、モンゴルの社会経済の成長を担う人材の育成に貢献します。そろばんを学び、数字に強くなるだけでなく、国の成長を支える人材として活躍する重要性を子供たちに伝えています。将来、社会に貢献する人材として飛躍する可能性を自ら切り拓き、子供たち自身が将来の目標を持って輝く人材となることを支援しています。

 

【そろばん検定に合格した子供たち(出典:株式会社イシドより提供)】

 

本事業を通じて、モンゴルのダルハン市にそろばん教室を開講し、これまでに320名の子供たちがそろばん学習を通じ計算能力、思考力を養い、さらにそろばん教室を担う10名の先生たちの育成にも貢献しました。モンゴルではこれまで5回のイベント(そろばん大会3回、日本文化紹介2回)を開催しており、およそ500名以上が参加するなど、日本文化であるそろばん教育の普及と、そろばん教育を通じたモンゴルの将来を担っていく人材の開発をサポートしています。

 

【そろばん教室を支える教師たち(出典:株式会社イシドより提供)】

 

株式会社イシドは、これまでにもポーランド、トルコや台湾などで「いしど式」のそろばん教育事業を展開しており、さらに近年ではグアテマラ、モンゴルなどへも進出し、世界各国へのそろばんを通じた日本文化の普及と現地の子供たちの能力開発に取り組んでおり、より一層のインパクトの発展が見込まれています。

 

 

【株式会社イシドのロゴ画像】

 

開発途上国においては、教員の数や能力の不足を背景に教育の質が課題となっており、とくに算数・数学教育における子供たちの学習達成度は非常に低いと言われています。算数・数学教育への支援は途上国の教育の質の改善に大きく寄与するだけではなく、国の経済成長を支え、グローバルに活躍する人材の育成にも資する重要な取り組みです。株式会社イシドは、「夢を育てる」ことをミッションに掲げ、そろばん教室の展開に加えて、そろばんを通じた社会への貢献と、世界に羽ばたく人材と夢を育てる活動を行っています。

 

デロイト トーマツ グループは、このような社会課題解決に取り組む企業と連携し、引き続きモンゴルを含む開発途上国におけるCSR活動や教育支援や雇用創出等、社会課題解決を行っていく予定です。

 

WorldClassとは

デロイト トーマツ グループでは、「WorldClass(ワールドクラス)」の一環として、我々にとって最も重要な経営資源である人材の育成に努めています。WorldClassは、教育(Education)、スキル開発(Skills)、機会創出(Opportunity)の 3分野で、2030年までに全世界で累計1億人の人々に対してポジティブなインパクトを及ぼすことを目指すDeloitteのグローバルな取り組みです。この一環として、デロイト トーマツ グループにおいても、2030年までに200万人の人々に対してインパクトを及ぼすことを目標に掲げ、取り組みを推進していきます。

経済や社会の変化のスピードが一層高まる中で、すべての人々が能力を発揮して自立・活躍できる環境を整えていくために、世界最大級のプロフェッショナルファームとしての強みを活かして、様々なステークホルダーとともに、幅広い角度からのインパクトを最大限に追求することを目標としています。

WorldClass(ワールドクラス)について

 

 

WorldClass

デロイト トーマツ グループのCSRについて