デロイト トーマツ、自治体と住民をつなぐ防災情報アプリ開発 ブックマークが追加されました
ニュースリリース
デロイト トーマツ、自治体と住民をつなぐ防災情報アプリ開発
平時は住民の防災意識を高め、地震や豪雨の災害時は避難情報などの提供から、自治体の避難所運営サポートまで、地域の防災力強化をLINE上で実現
2024年4月24日
デロイト トーマツ グループのデロイト トーマツ コンサルティング合同会社(東京都千代田区、代表執行役社長 佐瀬真人、以下「デロイト トーマツ」)は、自治体と住民をつなぐ防災情報アプリ「Smart BOSAI Connect」を開発しました。住民の防災意識の向上から、地震や豪雨などの災害発生時には、自治体から避難情報の提供や、避難所の運営サポートに活用できる機能があり、地域の防災力の強化に貢献します。
またこのほど、デロイト トーマツは、静岡県静岡市から「静岡型災害時総合情報サイト」の構築を受託し、本機能の一部を活用し、同サイトの構築を行う予定です。Smart BOSAI Connectは、全国で初めて運用されることになります。
防災情報アプリは、自治体のLINE公式アカウント等に「友だち登録」した住民に、自治体から情報を配信することが可能となり、身近なモバイル端末を通じて住民と自治体による地域の防災力を強化します。平時・災害発生時・避難時・避難後の4段階で、自治体からの情報発信や、自治体の災害対応を支援します。具体的な機能は次のようになります。
機能
平時
専門家の監修を受けた防災知識を習得できるクイズゲームやアンケート等の配信が可能です(Bosai Quest)。位置情報に連携したり、地域や住民の属性に応じてカスタマイズしたクイズを追加したりすることが可能で、地域ポイント等と連携することで平時からの利用を促進することが可能です。また、避難訓練や防災イベント等で活用することで、ポイントに応じた景品を出したり、表彰したりするなど、楽しみながら防災知識を身に着けることが可能となり、イベントへの参加を促すことにつながります。
災害発生時
住民がLINEの会話で災害発生時の避難場所や避難タイミングに関する質問に答えると、住民の災害時の個別行動計画(デジタルマイタイムライン)が作成され、災害発生時には「避難予定情報」等を本人や事前に登録した家族へプッシュ通知することが可能です。家族や友人への共有が容易であり、スマートフォンさえあれば、災害時に見つからないといった問題も起こりにくくなります。
避難時
住民は、避難所に掲示されたQRコード* の読み取り等により、避難所の入退所手続きを安心かつ簡単に行うことができ、災害時に紙の避難者カードに記載する必要がなくなります(デジタル避難所チェックイン)。また、アプリに入力することで、在宅避難や車中避難といった情報を自治体に伝えることができ、避難所に行かなくても物資支援の情報を受け取ったり、避難先の情報を家族に通知したりすることができます。一方、自治体は、避難者リストを容易に作成することが可能となり、避難所運営が効率化されます。
避難後および復旧・復興時
自治体は、避難所の入退所状況などを可視化するダッシュボードの運用が可能です(自治体向けダッシュボード)。ダッシュボードの活用により、住民に避難後も引き続きLINE上で義援金や本人の属性や希望に応じた支援情報の通知をすることが可能となります。また、ダッシュボードを拡張することで復旧・復興時のボランティアの管理や生活再建、事業再開に関する施策に活用することも可能です(オプション機能)。
導入プラン
標準パッケージ
(サービス内容)
利用マニュアル、初期セットアップ、簡易運用相談窓口、カスタマイズ相談窓口
(料金)
導入対象避難所200か所あたり年額480万円
標準パッケージ以外で追加が可能なオプションの例
機能・UIの個別カスタマイズ、マイナンバー連携、専用クイズの追加作成、実証実験の企画・実施(従来型の方式との比較等)、市民・職員向け防災訓練、補助金・交付金申請支援、各種関連アドバイザリーなど
その他、関連コンサルティングや追加機能開発についても対応可能です。また、安価なお試しパッケージも用意しています。
開発の経緯
デロイト トーマツは、スマートシティ構築支援の一環で防災分野のDXを進めてきました。その中で東京都三鷹市と避難所管理1 の、熊本県八代市・芦北町・氷川町とのデジタルマイタイムラインの実証実験2 を行い、さらにデジタル庁と連携のうえより大規模な避難所管理システムに関する実証実験を行うことで本アプリケーションを開発しました。また、LINEを使った被災者への情報発信については、令和6年能登半島地震の被災者の方々へ向けて石川県が情報発信する際に、その支援を行いました3 。
防災サービスとしての強み
Smart BOSAI Connectは、LINEを活用することで平時から自治体と住民をつなぎ、災害発生時から避難後まで一貫し、住民と自治体、それぞれの防災・災害対応を支えます。特に住民にとっては、住所や年齢、家族構成などを登録することで、災害発生場所とそうした属性情報を組み合わせて避難情報や支援の情報を、自治体から受けることができます。自治体にとっては、住民それぞれに必要な情報を効果的に伝えるとともに、避難所運営や復旧・復興まで、一つのプラットフォームで情報を管理・運用できます。
デロイト トーマツは、地域の防災力と災害対応力の強化を支援していきます。
* 「QRコード」は株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
2 https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/about-deloitte/articles/news-releases/nr20220317-2.html
3 https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/public-sector/articles/lg/probono-ishikawa.html
<報道機関の方からの問い合わせ先>
デロイト トーマツ グループ広報担当 西原
Tel: 03-6213-3210 Email: press-release@tohmatsu.co.jp
<サービスについての問い合わせ先>
デロイト トーマツ コンサルティング 防災サービス担当チーム
Tel: 03-6860-7722 Email: smart_bosai_connect@tohmatsu.co.jp
デロイト トーマツ グループは、日本におけるデロイト アジア パシフィック リミテッドおよびデロイトネットワークのメンバーであるデロイト トーマツ合同会社ならびにそのグループ法人(有限責任監査法人トーマツ、デロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社、デロイト トーマツ税理士法人、DT弁護士法人およびデロイト トーマツ グループ合同会社を含む)の総称です。デロイト トーマツ グループは、日本で最大級のプロフェッショナルグループのひとつであり、各法人がそれぞれの適用法令に従い、監査・保証業務、リスクアドバイザリー、コンサルティング、ファイナンシャルアドバイザリー、税務、法務等を提供しています。また、国内約30都市に約2万人の専門家を擁し、多国籍企業や主要な日本企業をクライアントとしています。詳細はデロイト トーマツ グループWebサイト、(www.deloitte.com/jp)をご覧ください。
Deloitte(デロイト)とは、デロイト トウシュ トーマツ リミテッド(“DTTL”)、そのグローバルネットワーク組織を構成するメンバーファームおよびそれらの関係法人(総称して“デロイトネットワーク”)のひとつまたは複数を指します。DTTL(または“Deloitte Global”)ならびに各メンバーファームおよび関係法人はそれぞれ法的に独立した別個の組織体であり、第三者に関して相互に義務を課しまたは拘束させることはありません。DTTLおよびDTTLの各メンバーファームならびに関係法人は、自らの作為および不作為についてのみ責任を負い、互いに他のファームまたは関係法人の作為および不作為について責任を負うものではありません。DTTLはクライアントへのサービス提供を行いません。詳細は www.deloitte.com/jp/about をご覧ください。
デロイト アジア パシフィック リミテッドはDTTLのメンバーファームであり、保証有限責任会社です。デロイト アジア パシフィック リミテッドのメンバーおよびそれらの関係法人は、それぞれ法的に独立した別個の組織体であり、アジア パシフィックにおける100を超える都市(オークランド、バンコク、北京、ベンガルール、ハノイ、香港、ジャカルタ、クアラルンプール、マニラ、メルボルン、ムンバイ、ニューデリー、大阪、ソウル、上海、シンガポール、シドニー、台北、東京を含む)にてサービスを提供しています。
Deloitte(デロイト)は、監査・保証業務、コンサルティング、ファイナンシャルアドバイザリー、リスクアドバイザリー、税務・法務などに関連する最先端のサービスを、Fortune Global 500®の約9割の企業や多数のプライベート(非公開)企業を含むクライアントに提供しています。デロイトは、資本市場に対する社会的な信頼を高め、クライアントの変革と繁栄を促し、より豊かな経済、公正な社会、持続可能な世界の実現に向けて自ら率先して取り組むことを通じて、計測可能で継続性のある成果をもたらすプロフェッショナルの集団です。デロイトは、創設以来175年余りの歴史を有し、150を超える国・地域にわたって活動を展開しています。 “Making an impact that matters”をパーパス(存在理由)として標榜するデロイトの45万人超の人材の活動の詳細については、(www.deloitte.com)をご覧ください。
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