国際会計基準審議会（IASB）及び国際サステナビリティ基準審議会（ISSB）が、2023年7月の会議を受けてワーク・プランの更新を公表

2023年7月の国際会計基準審議会（IASB）及び国際サステナビリティ基準審議会（ISSB）の会議を受け、ワーク・プランが前回更新された2023年6月以来、会議及びその他の進展からどのような変更があったかを理解するために、IFRS財団ウェブサイトのワーク・プランを分析した。

以下は、2023年6月27日（デロイト トーマツのWebサイト－※1）の前回の分析からワーク・プランに行われたすべての変更の分析である。

基準設定プロジェクト

• 「気候関連SASBスタンダードの修正」
  本プロジェクトはワーク・プランから削除された。
• 「持分法」
  公開草案が2024年下半期に予定されている（以前は2024年）。
• 「経営者による説明」
  プロジェクトの方向性の決定が2023年第4四半期に予定されている（以前は2023年下半期）。

メンテナンス・プロジェクト

• 「金融商品の分類および測定の修正」
  公開草案のフィードバックが2023年9月に議論される予定である（以前は2023年第3四半期）。
• 「IFRS会計基準の年次改善」
  下記の公開草案が2023年9月に予定されている（以前は2023年第3四半期）。
  ・原価法（IAS第7号の修正）
  ・信用リスクの開示（IFRS第7号に付属する設例の修正
  ・「事実上の代理人」の判定（IFRS第10号の修正
  ・公正価値と取引価格との間の繰延差額の開示（IFRS第7号に付属する適用ガイダンスの修正
  ・認識の中止に係る利得又は損失（IFRS第7号の修正
  ・初度適用企業によるヘッジ会計（IFRS第1号の修正
  ・借手のリース負債の認識の中止（IFRS 第 9 号の修正
  ・取引価格（IFRS第9号の修正
• 「財務諸表における気候関連リスク」
  リサーチのレビューが2023年9月に予定されている（以前は2023年第3四半期）。
• 「引当金－的を絞った改善」
  プロジェクトの方向性の決定が2023年第4四半期に予定されている（以前は2023年下半期）。
  

リサーチ・プロジェクト

• 「共通支配下の企業結合」
  プロジェクトの方向性の決定が2023年9月に予定されている（以前は2023年第3四半期）。
• 「採掘活動」
  プロジェクトの方向性の決定が2023年9月に予定されている（以前は2023年第3四半期）。
• 「IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」の適用後レビュー」
  情報要請のフィードバックが2024年上半期に予定されている。

戦略とガバナンス

• 「アジェンダの優先度に関するISSBの協議」
  情報要請のフィードバックが2023年第4四半期に予定されている（以前は2023年下半期）。

その他プロジェクト

• 「IFRS会計タクソノミの更新－IAS第12号、IAS第21号、IAS第7号及びIFRS第7号の修正」
  IFRSタクソノミの更新案が2023年9月に予定されている（以前は2023年第3四半期）。
• 「IFRSサステナビリティ開示タクソノミ」
  タクソノミ案のフィードバックが2023年第4四半期に予定されている。

上記は、2023年6月27日と2023年7月28日の、IASB及びISSBのワーク・プランの忠実な比較である。

現在のワーク・プランについては、いつでもこちら（IFRS財団のWebサイト－英語※ 2）からアクセスできる。

》IASB及びISSBのワーク・プラン（IFRS財団のWebサイト－英語）
》Deloitteのプロジェクト・ページ（IAS Plus－英語）

※1》「国際会計基準審議会（IASB）及び国際サステナビリティ基準審議会（ISSB）は、2023年6月の会議を受けてワーク・プランの更新を公表」（デロイト トーマツのWebサイト）
※2》 ‘Work plan’（IFRS財団のWebサイト－英語）