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ゼロカーボン・スチール実現に向けた論点と鉄鋼業界が歩むべき道

鉄鋼業界のCO2排出の現状と、ゼロカーボン・スチール実現の具体的アプローチ

脱炭素、CO2排出量削減の流れが進む中、ゼロカーボン・スチールの実現に向けて日本の鉄鋼業界に求められることを論じます。

鉄鋼・非鉄金属業界向け Newsletter「Next Stage」Vol.27

ゼロカーボン・スチール実現に向けた論点と鉄鋼業界が歩むべき道

産業界において最もCO2を排出するセクターである鉄鋼業界にとって、カーボンニュートラルの障壁は高く、有史以来最大の課題が迫ってきたと言っても過言ではありません。その実現に向けてはこれまでの延長線的な改善ではなく、革新的な技術等の非連続なイノベーションが求められます。

本レポートでは、2050年のゼロカーボン・スチールの実現に向けた論点を整理しています。その上で、今後新たに構築されるバリューチェーンの川上と川下に着眼して、鉄鋼業界が取るべきアクションに関して提言いたしました。

(プロセスユニット ニュースレター「Next Stage」vol.27 2021年6月発行)

【目次】

  1. はじめに
    我が国の鉄鋼業界は2100年にカーボンニュートラルを実現する絵姿を描いていた。その状況下で突如「2050年カーボンニュートラル」が宣言され、正真正銘のゲームチェンジが起こった。これから求められるものは既存の延長線的な改善ではなく、革新的な技術等の非連続なイノベーションである。このような背景を踏まえ、本稿では2050年のゼロカーボン・スチールの実現に向けた論点を説明した上で鉄鋼業界が取るべきアクションに関して論じたい。
  2. 鉄鋼業=大量CO2排出産業という不都合な真実
    産業界において最もCO2を排出するセクターが鉄鋼業界である理由と、具体的数値を説明する。
  3. ゼロカーボン・スチール実現に向けたアプローチと論点
    ゼロカーボン・スチールを実現するためのアプローチは大別すると2つ存在する。CO2排出量を抑制する方法か、CO2を排出しても回収・有効利用・貯留する方法である。それぞれのアプローチの概要と、ゼロカーボン・スチール実現にあたっての論点を考察する。

    3-1.鉄鋼業界におけるCO2削減アプローチ
    3-2.ゼロカーボン・スチール実現に向けた論点とは?
  4. 鉄鋼業界が取るべきアクション
    ゼロカーボン・スチールの実現に向けて鉄鋼業界が取るべきアクションは大きく3つ存在すると筆者は考える。本章ではゼロカーボン・スチールの実現に向けたアクションの内、二つのアクションに関して提言する。

    4-1.CCUSによる産業間連携体制の構築
    4-2.新たなる経営資源における主導権の獲得
  5. おわりに

 

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