サービス

業務改革・DX(鉱業・金属)

鉄鋼、金属業のDX、業務改革を専門チームが支援

研究開発、営業-マーケティング、生産、SCM、本社業務などの高度化、効率化を目的とした鉄鋼、金属業のDX(デジタルトランスフォーメーション)戦略、業務変革に関する各種支援

日系素材メーカーではこれまで革新的な素材を開発し、安定的な品質、合理的な価格で供給していくことが事業の主要成功要因で、自動車、ディスプレイ、半導体、電池用素材などで高シェア、高利益を得てきました。しかしながら、新興国メーカーのキャッチアップにより、革新的な素材のみで勝ち抜ける市場が減少傾向の中、研究、営業、調達、生産、SCMといった各バリューチェーン機能のより一層の高度化が求められています。

また、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進の波は鉱業、鉄鋼、金属業界などの素材業界にも押し寄せてきています。DXによってデータを活用し各事業の主要成功要因を充足/強化することや、課題を把握し改善活動にいかすことは、鉱業、鉄鋼、金属業界の各企業にとって、重要な経営アジェンダとなっています。研究開発業務におけるMI(マテリアルインフォマティクス)の適用、新規顧客/新規用途開発に対するデジタルマーケティングの適用、各プラントにおけるDCSデータの機械学習によるプラントオペレーション、プラント保全の高度化など、事業の競争力強化に直結するテーマが多数あります。

デロイト トーマツ コンサルティングでは、鉱業、鉄鋼、金属業界の事業競争力強化に資するためのトランスフォーメーションを多数の領域で構想から導入、成果創出にいたるまでEnd to Endで支援しています。

ケイパビリティ

■ 鉱業、鉄鋼、金属業界におけるDX戦略

鉱業、鉄鋼業界、金属業界などの素材業界にとっても、顧客業界の変化、異業種からの素材業界の付加価値の浸食といった脅威があり、自社機能をデジタルの力を活用して変革していくことが重要な経営テーマとして企業に求められています。鉱業、鉄鋼業界、金属業界のDX戦略の策定にあたっては、なぜDXに取り組むべきか(Why)?どのようなテーマ・課題に取り組むべきか(Where)?どのようにして実現するか(How)?必要なケイパビリティは何か(Capability)?といった論点を検討する必要があります。”Why”の検討に際しては、フレームワークも活用しながら、事業のKSF(主要成功要因)を明らかにしていきます。“Where”の検討に当たっては、調査やこれまでのプロジェクト支援から取りまとめた素材業界におけるデジタル活用パターン(デジタルプレイ)を活用して、DXテーマを設定します。”How”や”Capability”の検討に際しては、デロイトの総合力を生かし、実行可能な計画の策定を行います。

 

■ MI(Materials Informatics)

MI(マテリアルインフォマティクス)は鉱業、鉄鋼業界、金属業界などの素材業界のR&Dの競争要件を変えうる革新的なコンセプトです。帰納的なアプローチを採用するデータ化学と演繹的なアプローチを採用する計算化学に大別されますが、近年は機械学習技術の進展に伴い、データサイエンスに注目が集まっています。金属業界においては研究所における材料開発に加え、製造レシピの自動付与など商品設計においても活用が期待されます。デロイト トーマツ コンサルティングでは良質な研究開発データを蓄積するための、データ構造化ケイパビリティの確立、データプラットフォーム構築、MI解析ケイパビリティの確立、MI解析プラットフォームの導入、MI人材要件の定義、MI技術ロードマップ策定など、構想から導入及び成果創出まで一貫して支援を行っています。

 

■ Cognitive

働き方改革や生産性向上に対する一つの解としてRPA(Robotic Process Automation)が注目されるようになってから既に数年が経過しました。鉱業、鉄鋼、金属業界などの素材業界においても、経理/購買/人事などの定型業務が多いバックオフィス系業務を中心に、多くの企業でRPAのサービス導入・全社展開が進み、生産性向上、業務効率化に寄与しています。一方、RPAの苦手分野とされている紙帳票やFAXを伴う業務、属人的で複雑な非定型業務については自動化を進めにくい状況でした。機械学習を備えたOCRツールの開発や、AIによる画像認識技術の精度が改善してきたことにより、多様な技術・ソリューションとRPAとの組み合わせで今まで実現できなかったDX(Digital Transformation)が可能になります。

 

■ 営業デジタル化

鉱業、鉄鋼、金属業界では今後の国内需要の落ち込みが予想されており、グローバル競争環境で如何に勝ち残っていくかが重要となります。海外の競合他社は各種DXツールを活用して需要の取込みを図っており、日本の鉱業、鉄鋼、金属業界でもグローバル競争を勝ち残るための武器を見直す時期に来ています。Webを介した顧客との接点管理を行い、引き合いを商談に育成するMA(Marketing Automation)、商談の進捗状況とその結果を蓄積・管理し、効率的に商談を受注に結び付けるSFA(Salesforce Automation)、 受注後の顧客とのやりとり(注文・問い合わせ履歴等)を管理共有し、サービスレベルを上げるCRM(Customer relationship Management) - これらの仕組みにより、顧客に対する「点の営業」から「面の営業」への変革を支援します。また、顧客体験の向上を目的としたBtoB-EC構築や、利益改善に直結するプライシングマネジメントなどのサービスも提供しています。
 

>プライシングマネジメントについて詳しくはこちら

 

■ スマート・プラント

素材業界においては、プラント・オペレータの高齢化、新興国メーカーの成長に伴い、プラントのQCD及び安全の強化の必要性が高まっています。そのための手法として、自社のみならずステークホルダーも含めた情報の可視化、デジタルプラットフォーム構築、機械学習技術を活用した予知保全/高度なオペレーション条件制御、デジタルツインの構築、遠隔監視/オペレーションの実現など多様なものが提案されています。デロイト トーマツ コンサルティングでは、スマートプラントの構想策定、個別施策の企画-導入支援、プラントアナリティクス支援など、End to Endでの支援を提供しています。

 

■ SCM改革

素材業界においては、コンビナート内でのケミカルチェーンでの生産、グローバル生産拠点配置などにより、サプライチェーンが複雑化しがちです。また、定修、長いトランジション時間、スワップなど業界の特殊性もあります。また、個別の事業は売上数十億円〰数百億円と他業界に比して小規模であり、SCMに多くの資源が配分されてなかったこともあり、改善の余地は多く残されています。

デロイト トーマツ コンサルティングではサプライチェーン戦略、計画系の業務改革、受発注、物流、調達などの実行系の業務改革を構想策定から実行支援までEnd to Endで支援をしています。

 

■ 経営管理

鉱業、鉄鋼、金属業界では激化する国際競争の中にあっても高収益を確保するだけでなく、持続可能な社会へ貢献することがますます重要視されるようになってきました。これに伴って経営管理においても、PLやBSの観点から事業を評価する財務指標に加え、GHG排出量などの環境負荷から先住民族の人権、腐敗防止まで幅広いテーマにおける指標の開示が求められています。デロイト トーマツ コンサルティングでは、財務/非財務の指標定義や意思決定プロセスの構築に加え、それらを支えるための組織設計・インフラ構築に至るまでEnd-to-Endでの経営管理サービスを提供しています。 

 

■ 本社機能改革

鉱業、鉄鋼業界、金属業界などの素材業界においては、事業のグローバル化や、M&Aが成長の手段として一般的に使われるようになるなかで、本社スタッフに求められる役割が大きく変化しています。一方で、求められる役割に対して、各本社スタッフが現業に追われ、対応できないケースが多くみられます。デロイト トーマツ コンサルティングは本社機能の標準化・効率化・高度化を一貫して実施し、本社スタッフがより高付加価値な業務を担えるようになることを支援します。

事例紹介

■ DX戦略

  • 全社DXビジョン策定支援(石油)
  • 全社DX戦略策定支援(化学)
  • 部門DX戦略策定支援(非鉄金属)
  • 事業DX戦略策定支援(化学)
  • 収益拡大に向けたデジタルプレイブック作成(化学)
  • デジタルを活用したビジネスモデルの新規事業構想(化学)
  • DX組織の立ち上げ支援(化学)
  • DX組織の立上げ支援(石油)
  • DX組織設立支援(非鉄金属)
  • 各部門のDX成熟度評価(石油)
  • 各部門のDX成熟度評価(化学)
  • DX人財のポートフォリオ評価(化学)

 

■ MI(Materials Informatics)

  • MI向けデータ蓄積プラットフォームの構想・導入支援(非鉄金属)
  • MIデータ蓄積ケイパビリティ構築とデータプラットフォーム導入支援(化学)
  • MI解析ケイパビリティ構築支援と解析プラットフォーム導入支援(化学)
  • MI向けソリューションビジネスの基本構想策定(Sier)
  • 量子コンピュータ事業のフィージビリティースタディー(化学)

 

■ Cognitive

  • 経理業務へのRPA導入・全社展開支援(化学)
  • 経理業務へのRPA導入・全社展開支援(化学)
  • 受発注業務へのRPA導入・全社展開支援(鉄鋼商社)
  • 生産管理業務へのRPA適合度評価・パイロット導入支援(金属)
  • 生産管理業務へのRPA導入・海外展開支援(金属加工)

 

■ 営業デジタル化

  • プライシングマネジメント構想策定・導入支援(非鉄金属)
  • BtoB-EC導入の構想策定(鉄鋼商社)

 

■ スマート・プラント

  • スマートプラント推進に向けたデジタルプレイブック作成(化学)
  • スマートプラント推進に向けた要素技術探索(化学)
  • スマートプラント成熟度評価(化学)
  • 化学プラントアナリティクスPoC支援(化学)

 

■ SCM改革

  • 生産拠点再編構想策定
  • SCM機能の成熟度評価
  • グローバルSCM改革構想策定(化学)
  • 3PL導入構想策定(化学)
  • S&OP導入(化学)
  • 生産計画策定の最適化を実現するためのSCM改革構想・導入支援(化学)
  • 全社在庫管理のPDCAサイクル構想策定・導入支援(化学)
  • 生産計画業務改革構想〰導入支援(鉄鋼)
  • 船積み計画業務改革構想〰導入支援(鉄鋼)
  • コイルセンターデジタルプラットフォームPoC(鉄鋼)

 

■ 経営管理

  • 経営分析フレームワーク導入(非鉄金属)
  • 予実管理の高度化構想策定・導入支援(石油)
  • 環境要因を除外した生産拠点別の実力損益試算(非鉄金属)

 

■ 本社機能改革

  • 本社改革(化学)
  • 人事部門トランスフォーメーション(化学)
  • 経理部門トランスフォーメーション(石油)
  • 持ち株会社化支援(化学)
  • ガバナンス改革(非鉄金属)
  • 海外システム基盤共通化・管理強化