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ITプロジェクト失敗の兆候とリスク対応アプローチ

失敗の兆候への早期対応がITプロジェクト成功の確率を高める(プレディクティブ・プロジェクト・アナリティクス:PPA)

失敗プロジェクトに共通で見られる兆候を早期に捉え対応をとることでITプロジェクト失敗のリスクを低減することができます。デロイト トーマツのPPAは、ITプロジェクトの複雑さと管理状況をヒアリングしてプロジェクトのプロファイルを生成し、兆候が顕在化する前にリスクの芽を特定、改善アクションにつなげるソリューションです。

変革を支えるITプロジェクトのリスクは依然として高い

厳しい競争を勝ち抜き企業を成長させるために、多くの企業が業務改革、新サービス提供、M&Aなどのプロジェクト、RPAやAIなどの最新テクノロジー検証・導入等のプロジェクトを実行しています。それらに伴い、変革を支える基盤としての情報システムを構築・改修するためのプロジェクト実行が不可欠です。一方で、20%ものITプロジェクトは完了を見ずキャンセルされ、完了したプロジェクトにおいても品質・予算・スケジュールのいずれかの目標を満たさないプロジェクトが30%程度という調査結果も出ています。

(出所:“CHAOS Report”, Standish Group, 2004)

 

失敗するITプロジェクトにおいて共通に見られる兆候がある

多くの失敗プロジェクトでは、終わりの見えないデスマーチ化、大幅な遅延、品質の低下、プロジェクトメンバーの離脱といった失敗の症状が見られます。そのような明らかな症状を発する前に、多くの失敗プロジェクトにて共通に見られる兆候をとらえ、早期に状況を改善することで、プロジェクトリスクの低減につながります。

ITプロジェクトにおける主要な失敗の兆候に関する調査では、人(プロジェクト要員・ステークホルダー)もしくはプロジェクトマネジメントプロセスに関わる兆候が主要なものとして挙げられています。

  • トップマネジメントの関与・コミットメントの不足
  • 要件やスコープの文書化が不十分
  • プロジェクトマネジャーの能力不足
  • 変更管理プロセスの不在
  • ステークホルダーの要件確認における関与が不十分

(出所: Early Warning Signs of IT Project Failure:The Dominant Dozen, Leon A. Kappelman, Robert McKeeman, and Lixuan Zhang)

 

データを用いたプロジェクトリスクの特定により兆候が出る前にリスクに対応できる

デロイト トーマツのプレディクティブ・プロジェクト・アナリティクス(PPA)では、ヒアリングを通してプロジェクトの複雑さ、およびプロジェクト管理・コントロール状況について評価します。その評価の結果、過去のプロジェクト実績を蓄積したデータベースと比較するための「プロジェクトのプロファイル」を作成します。

プロジェクトの複雑さに関するプロファイル作成にあたっては、5つのカテゴリーに分類される50の要素を、プロジェクト管理・コントロールに関するプロファイル作成にあたっては、7つのカテゴリー、172の要素を評価します。

これらのカテゴリー、要素ではプロジェクト失敗の兆候としてあげられるトップマネジメントやステークホルダーの関与、要件の文書化、プロジェクトマネジャーの経験・能力、変更管理プロセスの有効性といった項目もカバーしており、これらを客観的に評価することで、ITプロジェクト失敗の兆候が顕在化する前にリスクを特定し、対策を検討することが可能となります。

デロイト トーマツは、先進的なグローバル企業で活用さている「プレディクティブ・プロジェクト・アナリティクス(PPA)」のメソドロジーにより、プロジェクトリスクをコントロールするために必要な知見を提供し、企業のプロジェクト目標の達成をサポートします。

複雑さの5カテゴリーと50の要素(イメージ)

「複雑さ」の5カテゴリーと50の要素
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コントロールの7カテゴリーと172の要素 (イメージ)

「コントロール」の7カテゴリーと172の要素
※クリックすると拡大表示します

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