サービス

ストレステスト支援サービス(金融機関向け)

例外的であるが起こり得る危機に備えたリスク管理体制のために

シナリオからポートフォリオや収益へのインパクトを特定化し、経営の有効な武器となるストレステスト態勢の構築を支援します。

ストレス テストによるリスク管理

今日では、従来は想定外とされていた金融システムやマクロ経済の大きな構造変化に起因した事態への対策まで、金融機関に求められるようになっています。このような例外的であるが起こり得る危機を想定したうえで、ストレス・シナリオを作成することは、ストレステストの実施の際に重要なプロセスです。経営陣やステークホルダーから関心を引き出し、彼らを納得させるストレステストを行うためには、客観的でフォワード・ルッキング、さらに網羅的でダイナミックなストレス・シナリオを作成する必要があります。こうした要件を備えたストレス・シナリオの必要性は、国際機関や当局からも指摘されています。

要件とサイクル
要件とサイクル(画像をクリックすると拡大出来ます)

これまでのストレステストの課題

一方、従来型のストレステストの手法もしくはその活用方法に対しては、以下のような問題が指摘されています。

  • ストレステストのあり方に関する議論や、ストレス・シナリオの作成プロセスにおける経営の関与が弱い。
  • ストレス・シナリオで想定するストレスの程度が、許容できるリスクの範囲内に収まるように意図的に設定されている。
  • ストレステストの結果が、経営のリスク耐性を強めるための議論に活用されていない。
  • 組織全体を見渡した統一的な考え方に基づくシナリオが作成されていない。
  • 将来に焦点を宛てたいわゆる「フォワード・ルッキング」なシナリオが作成されていない。
  • シナリオ作成がリスク管理部署の少数専門家任せで、内部監査等の第三者による適切性のチェックがなされていない。

 

最近のストレステストに係る内外のベスト・プラクティスでは、こうした課題を克服すべくさまざまな工夫が取り入れられています。
 

 

デロイトが提供するストレス テスト支援サービス

ストレス情報の提供サービス

海外の主要機関や当局、金融機関やメディアが伝えるマクロ・リスク情報や、バーゼルIIIを始めとした世界の規制情報をコンパクトにまとめ、グローバルな視点でリスクの所在状況が一目で分かる「ヒートマップ」を月次で作成。同時に、ストレス情報の「データベース」を通じ、ヒートマップの背後にある世界中のリスクに関する詳細情報を解説します。

また、グローバルの金融規制動向について傾向を分析し、重要なものについては要約レポートを提供します。


ストレス・シナリオと蓋然性評価結果の提供サービス

独自に収集したストレス事象に関する最新情報や過去のイベントから抽出したパターンを活用し、蓋然性が高いと考えられる複数のストレス・シナリオを作成。また、これらのストレス・シナリオがフォワード・ルッキングで客観的であり続けるために、適宜ストレス・シナリオの蓋然性を様々な視点から分析し、シナリオのメンテナンスを行っています。

 

ストレス・シナリオにおける経済変数予測の提供サービス

当局や国際機関等が示す先行き見通しや足許の金融データを織り込んだトーマツ経済モデルを独自に開発。主要なストレス・シナリオが金融経済変数へどのように波及するのか、トーマツ経済モデルを活用した見通しを提供します。


リスクファクター・インパクト分析サービス

自己資本比率や当期純利益といった重要なリスク・ファクターを特定し、主要ストレス・シナリオで想定される経済変数の変化が、そうしたファクターをどのように変化させるのかを分析。その結果を定期的に提供します。


テーラーメイド型のストレステスティング実行支援

これまでご紹介したサービス内容を全て含む総合的なストレスティング支援も行っております。まず、ウィーク・スポット診断やリスク・アペタイトの検討を通じて、貴社にとって重要だと考えられる複数のストレス・シナリオを作成します。次に、それぞれのシナリオについてトーマツ経済モデルを使用して先行き数年間のマクロ経済変数を作成し、それらが貴社にとって重要なリスク・ファクターに与える影響を分析します。最終的には、こうした分析の結果を踏まえ、それぞれのストレス・シナリオにおける適切な対応オプションの検討支援を行います。
 

(PDF、239KB)

プロフェッショナル

大山 剛/Tsuyoshi Oyama

大山 剛/Tsuyoshi Oyama

有限責任監査法人トーマツ パートナー

有限責任監査法人トーマツ リスク管理戦略センター センター長。パートナー。GFSIリスクアンドキャピタルマネジメント アジア・パシフィックリーダー。大手金融機関に対するリスク管理に係るさまざまなアドバイザリーサービスを提供。2008年まで日本銀行に勤務。金融機構局で、大手金融機関考査やリスク管理高度化、バーゼルⅡ実施の業務に携わる。 2009年1月よりGARP(Global Association... さらに見る

勝藤 史郎/Shiro Katsufuji

勝藤 史郎/Shiro Katsufuji

有限責任監査法人トーマツ ディレクター

リスク管理戦略センターのディレクターとして、ストレス関連情報提供、マクロ経済シナリオ、国際金融規制、リスクアペタイトフレームワーク関連アドバイザリーなどを広く提供する。2011年から約6年半、大手銀行持株会社のリスク統括部署で総合リスク管理、RAF構築、国際金融規制戦略を担当、バーゼルIII規制見直しに関する当局協議や社内管理体制構築やシステム開発を推進。2004年から約6年間は、同銀行ニューヨー... さらに見る