サービス

IPランドスケープ

近年のビジネスの複雑化・高度化による新たな知財戦略の構築に伴う多様なニーズに関し、豊富な実績と様々な業界の知見を有する専門家がIPランドスケープ分析による最適なソリューションを提供することで、クライアントの知財活動だけでなく、知財が起点となる経営戦略策定/事業戦略策定/研究開発戦略策定についても支援します。

IPランドスケープ分析の考え方

近年、産業間の敷居が低くなり、複雑な市場環境となっていることから、将来の事業戦略の見通しが難しくなってきています。事業的にも技術的にも、知的財産の独占排他権によって1社で特定のビジネスを成立・独占することが難しくなっており、特にIT・通信技術の革新によるIoT(Internet of Things)、クラウドビジネス、AI(Artificial Intelligence)、ビッグデータ、ロボティクスやファクトリーオートメーションといった次世代産業の勃興によって、「ものづくり」のための従来型の知財戦略ではなく、IoT時代の新しい知財戦略の構築が求められています。

このような新しい知財戦略の構築には、マーケットの情報、ビジネスの情報、そして知財の情報を多角的に分析してインサイトを得る「IPランドスケープ分析」が有効なソリューションとなります。

デロイト トーマツ グループの知的財産アドバイザリーチームにはIT、自動車、製薬などの豊富な実績と様々な業界の知見を有するIPランドスケープ分析のスペシャリストが多数在籍しており、万全な体制によりIPランドスケープ分析による最適なソリューションを提供し、クライアントの知財活動及び知財が起点となる経営戦略策定/事業戦略策定/研究開発戦略策定についても支援します。

IPランドスケープ分析の活用例

M&A/アライアンス候補探索

M&A、資本提携、事業提携、技術提携を含む、広い意味でのアライアンス候補先企業の選定を支援します。

  • 知財情報を基に、技術・デザイン・ブランド等の権利を保有する企業をグローバルで抽出
  • ロングリストからショートリストへの絞り込みのための評価軸のひとつ
  • 戦略適合性、事業親和性、技術シナジーなどの具体的な検討が可能

 

ポテンシャル顧客探索

現状保有している資産を新たな市場に適応することが可能なポテンシャル顧客の探索を支援します。

  • 既存事業に関連する共同出願や特許譲渡などの特許情報に基づく新たなビジネス関係を抽出
  • 抽出された新たなビジネス関係にある企業同士の関係性を分析し、既存事業資産を展開可能なポテンシャル顧客を探索

 

新規参入者の予測

既存事業に関連する特許出願情報を分析することで新規参入者の予測を支援します。

  • 既存事業およびその周辺技術領域を対象に出願人の分析を行い新規参入者候補を抽出
  • 新規参入者候補の抽出は出願件数ランキングのロングテールまで含めて実施
  • 出願技術内容、出願動向、事業内容に基づき参入確度を算出

 

競合の戦略予測

市場環境と特許情報を分析することで競合の戦略予測を支援します。

  • 業界動向、従来の事業戦略/ビジネスモデル、R&D/出願動向を分析
  • 市場環境と現在競合が保有する資産、獲得し始めている新たな技術からターゲット市場を予測
  • 予測されたターゲット市場と不足する資産から競合の戦略を予測

 

マーケットイン型ソリューション開発

カスタマーの技術ニーズからマーケットイン型のソリューション候補の探索を支援します。

  • サプライヤー・カスタマーの製品・R&D・出願動向から、技術ニーズを読み解く
  • カスタマーの技術ニーズを読み解くことで、B2B事業であってもニーズに基づくR&Dおよび新規ソリューション開発を実施可能
IPランドスケープ分析の手法例