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調査レポート
Digital Consumer Trends 2023 日本版
「Digital Consumer Trends 2023」は、デロイトのテクノロジー・メディア・通信インダストリーが実施するデジタル消費者動向のグローバル調査です。多様なデバイスやデジタルコンテンツの消費行動の変化を多面的に捉えることを目的としています。
調査概要
「Digital Consumer Trends 2023」は、デロイトのテクノロジー・メディア・通信インダストリーが実施するデジタル消費者動向のグローバル調査である。2019年まで「モバイル利用動向調査」として実施していた調査を、デジタルチャネルを介した消費行動に対象を拡大し、2020年に刷新した。2023年はPCやスマートフォンによるオンラインアンケートを通じて、世界17ヶ国・地域、計27,150人を対象に調査を実施。日本では2023年8月から9月にかけて2,000人を対象に調査を行った。
本年は、消費者の生成AIに対する印象や利用状況に関する項目をはじめて追加した。生成AIにフォーカスをあて、調査結果をもとに生成AIに関する消費者動向を日本、英国、ドイツ、オランダ、イタリア、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンの各国を比較し考察する。
主な調査結果
- 欧州の消費者と比べると、日本の消費者は生成AIが生み出したコンテンツに対するネガティブな反応が低い傾向にある。
- 生成AIによる仕事の代替には英国の消費者の48%は懸念を持っており、日本では26%であった。一方北欧諸国の消費者は懸念を持つことに対して、高い割合で否定的である。
- スマートフォンの普及は飽和(89%)した状態であり、タブレット等のデジタルデバイスの保有率も数年来変わらず推移している。スマートウォッチなどのデジタルデバイスで高年齢層では歩数を、若年・中高年層は体重や睡眠パターンを特にモニタリングしている。
- 16%の消費者は自宅のインターネットサービスに対し、より「高速化」「高品質化」「低コスト化」を意識して見直している。モバイルコネクティビティでは、5Gを利用している消費者のうち4Gとの差を実感できている回答者は36%に留まる。
- 若年層から高年層の多くの消費者がスマートフォンでショッピング、決済、検索、銀行の残高確認等を行っていることが分かった。