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The Smart Factory @ Kyotoで展示されているソリューション紹介

Factory Connectivity ~現場と経営をつなぐ~ を支えるテクノロジー

製造業のDXやスマートファクトリー実現を目指すうえで欠かせないのがデータ収集・可視化・活用を担うテクノロジーとデジタルソリューションです。The Smart Factory @ Kyotoには、来訪者が実際に見て、触れて、体験できるソリューションを展示しています。

The Smart Factory @ Kyotoに展示されているソリューション

The Smart Factory @ Kyotoでは製造DXやスマートファクトリーの実現を支える、様々なデジタルソリューションを展示しています。

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Manufacturing 4.0

工場に対し、少量多品種対応・マスカスタマイゼーションを求める潮流がより広がってきています。従来の組み立て生産ラインでは、顧客の発注に対しての製造指図や生産報告はエクセルや紙ベースで管理されており、生産統制や資材発注は紙運用や人の判断に基づく意思決定が主流です。ところが、少量多品種・マスカスタマイゼーションの実現のためにはタイムリーさ・正確さの点で限界があります。そこで、マスカスタマゼーションを実現するひとつの工場ラインの形として、コンフィギュレータ、PLM、ERP、MES、IoT機器がオールインワンで組み込まれ相互に連携したミニチュアライン、”Manufacturing 4.0”を展示しています。

さらに本展示では、様々な製品を流動する生産ラインに重要性が高まりつつある自動検品・資材在庫管理ソリューション、生産フレキシブル性を高めるためのスマートグラス・3Dプリンタも備えており、新しいコンセプトのアイデアのもととなるデモンストレーションを体験いただくことができます。
 

<生産工程における情報の流れ>

生産工程における情報の流れ
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生産工程における情報の流れ
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・動画上での紹介開始ポイント
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帳票電子化

製造現場で使用される様々な帳票類の従来は紙で記入・保管作業。これらは「実績残し」のために重要な業務ですが、速やかな履歴遡及・分析にはほとんど活用されることがない現場が極めて多いのが実態です。本展示では、実際の工場で使用されている帳票をタブレット顛末に入力できる仕組みを展示。またそれらの入力されたデータはアルタイムに集計され、ダッシュボード上での可視化によって工場運営の意思決定に繋げるユースケースを展示しています。このような「現場と経営をつなぐ」ための生産データのデジタル化と可視化は、今後の少量多品種ニーズ、製品ライフサイクル短縮のトレンドにおいて不可欠なものとなっていくと考えられます。

 

<情報フロー図>

情報フロー図
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AI-OCR

AI-OCRは従来の紙への記入を保持しつつ、帳票用紙を光学スキャンで読み取り、手書きの文字を画像認識することができます。電子帳簿保存法改正や人を介さないワークスタイル変化などを背景として、工場業務の紙運用見直しの推進ドライバーとなるソリューションです。識字率は90%を越えており、「人が読んで判断できる」レベルの文字をほぼ正確に読み込み、かつ学習する機能も持っています。取り込んだデータは電子帳票活用時と同様にリアルタイムで集計・ダッシュボード上での可視化され、指標確認や意思決定迅速化をサポートします。

 

<情報フロー図>

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工場環境管理

IoT(Internet of Things)の第一歩となるソリューションとして、温度、湿度、CO2濃度などの環境情報を各種センサーによって計測し、リモートで転送・集計・可視化する展示をしています。工場の環境コンディションは人作業性、安全性、品質に影響するものの、データを解析して最適化を行っている工場は極めて少ないのが現状ではないでしょうか。集計された環境データはダッシュボード上でリアルタイムに表示、アラート発報や傾向管理を行うことができ、製造現場の環境好適化を支援します。

<情報フロー図>

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設備稼働管理

生産ラインの設備コンディション監視は、稼働率把握のみならず、設備保全判断や品質担保にとっても重要な業務です。設備コンディション遠隔監視の取り組みは多くの工場で行われていますが、レガシー(年代物)設備に対してはデータ出力のための改造が必要となり、なかなか取り組みが進まないケースがあります。本展示では外付けセンサーをコードに取り付けることにより電流値を読み取り、ダッシュボード上で稼働状況を可視化する展示をしています。「レトロフィット」の実現、および取得データの分析による装置コンディション予兆運用に対しての気づきを得ていただけるソリューションです。

<情報フロー図>

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製造でのスマートグラス活用

工場業務に特化したスマートグラスです。コマンドはすべて音声認識でありフリーハンド操作が可能。アプリケーションのアドオンにより、工場やメンテナンス現場のニーズに応じた機能を冗長的にアレンジすることできます。遠隔による作業指示や視野上への作業標準書表示、カメラを活用した作業記録の保存、多言語対応など、多岐にわたるシーンで作業者の作業効率向上・安全性確保に寄与します。

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動作解析・判定

カメラでの画像認識により、人の動作が「正しく行われているか」をリアルタイム判定するソリューションです、モデルデータに対しての差異をAIで判定し、特定動作のみを検知することができます。単に作業ミスの防止だけではなく、模範的な動作との比較を用いたトレーニングや、正しい作業による品質担保などのベネフィットを感じていただけるソリューションです。

<情報フロー図>

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大地 宏明/Hiroaki Ochi
デロイト トーマツ コンサルティング  シニアスペシャリスト・リード

製造領域のDX戦略策定支援、デジタル施策導入支援に従事。前職での半導体プロセス開発・商品開発の経験を軸に、工場の製造/生産技術/品質管理/生産管理の業務革新に向けたアドバイザリーを担当。