Posted: 27 Sep. 2022 3 min. read

KUASとの産学連携:キャップストーン・プロジェクト

The Smart Factory by Deloitte @ Kyoto通信

キャップストーン・プロジェクトとは

The Smart Factory by Deloitte @ Kyotoは、デロイト トーマツ コンサルティング(以下、DTC)による製造業支援イニシアティブであるとともに、京都先端科学大学(KUAS)との産学連携活動という側面があります。

 

The Smart Factory by Deloitte @ Kyotoは、デロイト トーマツ コンサルティング(以下、DTC)による製造業支援イニシアティブであるとともに、京都先端科学大学(KUAS)との産学連携活動という側面があります。

デロイト トーマツ、製造業の戦略的なDXを支援する 「The Smart Factory @ Kyoto」を9月に開設

 

The Smart Factory by Deloitte @ KyotoはKUAS太秦キャンパス 工学部棟(南館)で運営をしており、デジタルソリューションデモの共同実施やディスカッションの場として活用をしています。このほど、さらなる連携活動のひとつとして、2022年度4月から工学部の学部生実習「キャップストーン・プロジェクト」の協力企業として参画し、始動をいたしました。

工学部/日本初のキャップストーン|京都先端科学大学(KUAS)

 

このキャップストーン・プロジェクトは、従来の卒業研究に代わる、より実践的な学びを重視した工学部3年次および4年次の必修科目です。3年次では協力企業から提案された「課題」の解決に学生4人のチームで挑み、活動計画策定・アプローチ策定・プロトタイピング・評価・総括分析/改善活動に取り組みます。今年度DTCから提案した「課題」は、製造業に向けたDX支援のためのデジタルソリューション展示の価値向上。The Smart Factory by Deloitte @ Kyotoに設置している既存のソリューションをベースに、来場者にDXに向けた課題感をより想起していただくためにはどのようなブラッシュアップが有用かを検討し、その検証を具体的に実行していくものとなります。

 

本稿ではキャップストーン・プロジェクト担当教員のAlbert Castellazzi教授とDTCの企業課題テーマに取り組んでいる鹿田さんにお話を伺いました。

 

インタビュー

【Castellazzi教授】

Q.キャップストーンプログラムの特徴や意義を教えてください。

最も大きな特徴はコミュニケーションの充実度合いです。通常のインターンシップと異なり、4人グループで受け入れ企業と長期間に亘って関わりますので、課題を解決するためには学生同士や企業とのコミュニケーションが必須となります。また留学生にとっては、日本企業とつながる場としての価値も大きいと考えます。

 

Q.協力企業と接してみていかがでしたか?

どの協力企業も親身かつ、積極的に関与してくれとても驚きました。週次で学生とのタッチポイントを設けることは、協力企業にとっても大きな負荷があることと承知していますが、プロジェクトの趣旨に賛同され貴重な時間を確保してくれました。本当に素晴らしいことだと思います。
 

 

【鹿田さん】

Q.プロジェクトを通じて成長できたと実感できるものはありますか?

自分はグループワーク自体の経験が少なく、中には面識のないメンバーもいて最初は不安もありましたが、プロジェクトを通してチームをまとめる力やコミュニケーション能力が大きく成長したなと実感しています。

 

Q.DTCとの取り組みについての感想は?

まずDTCの担当者の方がフランクで親しみがあり、とても活動がしやすいです。取り組み内容や活動成果報告の際にも、定量データをうまく使うことの重要性や、説得力のある説明手法についてアドバイスをいただき、チームメンバーの大きな成長につながっていると感じています。

さいごに

KUASの工学部は今年度で開設3年目。つまり現3回生がキャップストーン・プロジェクトそのもののファーストケースです。7月13日、学生・教員・協力企業が参加する今年度最初の活動計画発表会がされ、大きな盛り上がりを見せました。夏休み明けからプロトタイピング・改善活動のフェーズに移ります。各テーマに取り組む学生チームはまだ見ぬビジネスの場を想像しながら、試行錯誤で活動を開始しています。ごく近い将来、学生の柔軟なアイデアを元とした製造DXユースケースがThe Smart Factory by Deloitte @ Kyoto に並びます。

 

本活動については本サイトにて定期的にアップデートしていきます。

 

 

(学生がブラッシュアップに取り組む製造DX支援ソリューション)


参考動画リンク

※クリックまたはタップして拡大表示できます

(2022年7月13日 活動計画発表会の様子)

※クリックまたはタップして拡大表示できます

大地 宏明/Hiroaki Ochi
デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 SC&NO シニアスペシャリスト・リード

 

関連リンク

The Smart Factory by Deloitte @ Kyoto ブログ

関連インダストリー

デロイト トーマツ グループはインダストリーに精通した経験豊富な専門家で編成するプロジェクトチームを有し、革新的かつ経済動向・経営環境に即した現実的な解決案の提案。企業の課題解決を支援します。