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最新動向/市場予測
デカップリングの可能性:日米の金融政策/世界経済を下支えする2つのサイクル
リスクインテリジェンス メールマガジン Vol.100(2023年11月)
リスクの概観と金融規制の動向に係る概観について、留意すべき特徴点を炙り出すと同時に、有限責任監査法人トーマツ リスク管理戦略センターが考える意見も発信いたします。
リスクの概観(トレンド&トピックス)
デカップリングの可能性:日米の金融政策
有限責任監査法人トーマツ
リスク管理戦略センター
マネージングディレクター
勝藤 史郎
日本銀行による金融政策正常化への地ならしが進んでいる。日銀は10月の金融政策決定会合で、イールドカーブ・コントロール(YCC)をさらに緩和して1%超の長期金利を容認する決定をした。会合後の声明文では「今後の情勢変化に応じて、金融市場で円滑な長期金利形成が行われるよう、長短金利操作の運用において、柔軟性を高めておくことが適当である」とされ、植田総裁は会合後の記者会見において、YCCの「副作用」にも言及している。YCCの継続が今後の金融政策の自由度を狭めうることと、金融機関や機関投資家の資金収益を抑制するという悪影響とを、日銀が強く意識していることがうかがわれる。
マクロ経済の動向(トレンド&トピックス)
世界経済を下支えする2つのサイクル
有限責任監査法人トーマツ
リスク管理戦略センター
シニアマネジャー
市川 雄介
世界経済の先行きに対して慎重な見方が広がっている。米国経済は力強い成長を続けてきたが、家計債務の延滞率の上昇など個人消費に息切れの兆しが見られており、金利の高止まりが予想される中、いよいよ内需が腰折れするとのではないかと懸念されている。もう一つの牽引役であるはずの中国も、長期化する不動産不況や半導体セクターを中心とする米国による輸出規制が重石となり、当面力強さを欠くと予想されている。これにウクライナ情勢や中東情勢を巡る不確実性の高まりも重なることで、2024年の世界経済は視界不良と言える状況だ。
リスクインテリジェンス メールマガジン
グローバルな視点からみた、企業経営上の様々なリスクをチェックするリスクインテリジェンス メールマガジン(グローバル・リスク・ウォッチ)では、毎月、過去一ヶ月間に起きた事象を振り返りながら、事業リスクという視点から、多くの金融機関や事業法人が留意すべき特徴点を炙り出します。同時に、様々なリスク管理や金融規制上のトピックに関し、デロイト トーマツ グループの一員である有限責任監査法人トーマツ リスク管理戦略センターが考える意見も発信していきます。
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