最新動向/市場予測

複合要因に留意:欧米の金融政策と実体経済/各国株価の評価:見過ごされている政治リスク

リスクインテリジェンス メールマガジン Vol.103(2024年2月)

リスクの概観と金融規制の動向に係る概観について、留意すべき特徴点を炙り出すと同時に、デロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社 リスク管理戦略センターが考える意見も発信いたします。

リスクの概観(トレンド&トピックス)

複合要因に留意:欧米の金融政策と実体経済

デロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社
リスク管理戦略センター
マネージングディレクター
勝藤 史郎 

当方では、米国連邦準備制度理事会(FRB)やユーロ圏の欧州中央銀行(ECB)のいずれもが、今後利上げ効果による景気減速が顕在化することを背景に今年半ばまでに利下げに転じると見ている。利上げによる影響は、すでに商業用不動産ローンや住宅ローンなど一部の貸出の縮小や延滞増加にも表れている。一般事業会社も、ゼロ金利時代に拡大した資金調達を高金利下では見送り、事業拡大を一旦減速させる可能性がある。銀行の貸出条件は、コロナ支援融資による緩和の反動もあり、厳格化されている。利上げの影響は少なくとも一部セクターでは波及しつつあるようだ。

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マクロ経済の動向(トレンド&トピックス)

各国株価の評価:見過ごされている政治リスク

デロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社
リスク管理戦略センター
シニアマネジャー
市川 雄介

年明け以降の金融市場では、米国や欧州の株価が最高値を更新し、日本でも日経平均株価がバブル崩壊前の史上最高値を上回った(図表1)。米国経済が急速な利上げでも崩れずに軟着陸が見込まれるようになったことや、日本では企業行動の前向きな構造変化への期待が背景にあるとみられるが、急ピッチの株価上昇に対しては過熱感も指摘されている。

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リスクインテリジェンス メールマガジン

グローバルな視点からみた、企業経営上の様々なリスクをチェックするリスクインテリジェンス メールマガジン(グローバル・リスク・ウォッチ)では、毎月、過去一ヶ月間に起きた事象を振り返りながら、事業リスクという視点から、多くの金融機関や事業法人が留意すべき特徴点を炙り出します。同時に、様々なリスク管理や金融規制上のトピックに関し、デロイト トーマツ グループの一員であるデロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社 リスク管理戦略センターが考える意見も発信していきます。

 

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