最新動向/市場予測

正常化への第一歩:日本銀行マイナス金利解除/力強い賃上げは継続するか:2024年春闘の評価

リスクインテリジェンス メールマガジン Vol.104(2024年3月)

リスクの概観と金融規制の動向に係る概観について、留意すべき特徴点を炙り出すと同時に、デロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社 リスク管理戦略センターが考える意見も発信いたします。

リスクの概観(トレンド&トピックス)

正常化への第一歩:日本銀行マイナス金利解除

デロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社
リスク管理戦略センター
マネージングディレクター
勝藤 史郎 

日本銀行は、3月19日の金融政策決定会合で、マイナス政策の解除とイールドカーブ・コントロール(YCC)の撤廃を決定した。このタイミングでの決定は、4月の解除を見込んでいた当方の予想よりもやや早いものの、今後2%の物価上昇が安定的・持続的に見通せることになったことに伴う金融政策の正常化の第一歩を今春中に踏み出したという意味で当方の見通しに沿ったものである。

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マクロ経済の動向(トレンド&トピックス)

力強い賃上げは継続するか:2024年春闘の評価

デロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社
リスク管理戦略センター
シニアマネジャー
市川 雄介

2024年の春闘では、連合による第1回集計で賃上げ率が5.28%と前年の3.58%から大幅に上昇した。集計企業が増える中で最終的には幾分下方修正される可能性もあるが、それでも1990年代初頭以来となる5%程度で着地する見込みだ。インフレを上回る賃金上昇率の実現(=実質賃金のプラス転化)が大きく近づいたといえるほか、人件費の上昇はサービス価格の押し上げ等を通じてインフレ率の上昇圧力となることから、日本銀行は3月の会合でマイナス金利の解除とイールドカーブ・コントロールの撤廃に踏み切った。

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リスクインテリジェンス メールマガジン

グローバルな視点からみた、企業経営上の様々なリスクをチェックするリスクインテリジェンス メールマガジン(グローバル・リスク・ウォッチ)では、毎月、過去一ヶ月間に起きた事象を振り返りながら、事業リスクという視点から、多くの金融機関や事業法人が留意すべき特徴点を炙り出します。同時に、様々なリスク管理や金融規制上のトピックに関し、デロイト トーマツ グループの一員であるデロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社 リスク管理戦略センターが考える意見も発信していきます。

 

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