欧州の憂鬱:欧州議会選挙とフランス議会解散/じわりと高まる海上貿易のストレス 他 ブックマークが追加されました
最新動向/市場予測
欧州の憂鬱:欧州議会選挙とフランス議会解散/じわりと高まる海上貿易のストレス 他
リスクインテリジェンス メールマガジン Vol.107(2024年6月)
リスクの概観と金融規制の動向に係る概観について、留意すべき特徴点を炙り出すと同時に、デロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社 リスク管理戦略センターが考える意見も発信いたします。
目次
- 欧州の憂鬱:欧州議会選挙とフランス議会解散
- じわりと高まる海上貿易のストレス
- バーゼルⅢ最終化の実施に向けた取り組み:米国・英国・EUの最新動向
- リスクインテリジェンスメールマガジン
- リスク管理戦略センターへのお問い合わせ
リスクの概観(トレンド&トピックス)
欧州の憂鬱:欧州議会選挙とフランス議会解散
デロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社
リスク管理戦略センター
マネージングディレクター
勝藤 史郎
今年は世界中で注目される選挙が多く実施される。1月の台湾総統選挙、3月のロシア大統領選挙などにつづき、6月には、インド総選挙、メキシコ大統領選挙、欧州議会選挙の結果が判明した。特に目を引くのは欧州議会選挙における極右勢力の議席拡大である。
マクロ経済の動向(トレンド&トピックス)
じわりと高まる海上貿易のストレス
デロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社
リスク管理戦略センター
シニアマネジャー
市川 雄介
日本経済の生命線とも言えるグローバルな海上貿易が、このところストレスに晒されつつある。主要航路の平均コンテナ運賃は、コロナ禍によるロックダウンとその後の経済再開という混乱期(2021〜22年)を乗り越えてからは下落基調にあったが、イスラエル・ハマス紛争に伴いイエメンのフーシ派が紅海における船舶への攻撃を激化させたことで、昨年末から上昇に転じた(図表1)。上昇の動きは一旦ピークアウトしていたものの、4月以降は再び反転し、6月下旬時点ではおよそ2年ぶりの高水準に達した。当初、紅海の状況は大きな混乱なく対処可能という見方が多かったが、需要の増大やアジアにおける悪天候などが重なる中で運航能力の余裕が失われ、運賃上昇に弾みがついたようだ。製品を運ぶコンテナ以外にも、鉄鉱石や石炭、穀物等を運搬するドライバルク船や、各種の原油・石油製品を運搬するタンカーの運賃も、同じく上昇基調を強めている。
金融規制の動向(トレンド&トピックス)
バーゼルⅢ最終化の実施に向けた取り組み:米国・英国・EUの最新動向
デロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社
ファイナンシャルサービシーズ
楠田 祥也
近年、主要各国・地域において、バーゼルⅢ最終化の実施に向けた取り組みが進んでいる。バーゼルⅢは、国際的に活動する銀行の自己資本比率等に関する国際統一基準であり、プルーデンス政策・規制の中核をなすものである。2017年12月にバーゼル銀行監督委員会(BCBS)によって最終化されたバーゼルⅢ基準は、2023年から2028年までに各国・地域内で完全かつ整合的に実施される必要がある。本稿では、特に欧米における実施状況を簡潔に整理・概観するとともに、それぞれの特徴や課題等について考察する。
リスクインテリジェンス メールマガジン
グローバルな視点からみた、企業経営上の様々なリスクをチェックするリスクインテリジェンス メールマガジン(グローバル・リスク・ウォッチ)では、毎月、過去一ヶ月間に起きた事象を振り返りながら、事業リスクという視点から、多くの金融機関や事業法人が留意すべき特徴点を炙り出します。同時に、様々なリスク管理や金融規制上のトピックに関し、デロイト トーマツ グループの一員であるデロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社 リスク管理戦略センターが考える意見も発信していきます。
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