出版物
GX グリーン・トランスフォーメーション戦略
監修:デロイト トーマツ グループ
編者:日本経済新聞出版
サーキュラーエコノミーで脱炭素社会を実現
日本の強みを活かした勝ち筋とカーボンニュートラル達成の現実解を示す
「2050年カーボンニュートラル実現」に向けて、日本企業と日本社会が競争力や活力を保ちながら変革を推進する「勝ち筋」をいかに構想し、実行するか。
物質、エネルギー、資金の3つの側面から、ビジネスと社会のあり方を抜本的に変革する「グリーン・トランスフォーメーション(GX)戦略」の本質とは。
デロイト トーマツ グループの総合力を結集して、実践的な変革の方向性と、それを実現する新たな企業経営モデルのあり方を凝縮した1冊。
GXとは(グリーン・トランスフォーメーションとは)
「カーボンニュートラルと経済成長、その手段としての資源循環を同時達成し、環境負荷を最小化した世界に変えていくこと」を、GX(グリーン・トランスフォーメーション)として、デロイト トーマツでは整理、定義をし、新たに提言しています。
目次
巻頭対談
長期的視点に立った変革に日本企業の勝ち筋がある
佐藤 雅之 氏(日揮ホールディングス 代表取締役会長CEO)
松江 英夫(デロイト トーマツ グループ CSO(戦略担当執行役)
Part1 カーボンニュートラル達成に必要な「GX戦略」
#01 グローバルのメガトレンドと日本企業の変革
脱炭素、資源循環が進む世界 日本企業がとるべき経営モデル
#02 日本が目指すべき世界観
カーボンニュートラルと資源循環が両輪となる経済社会システムへの移行
#03 不可欠なジャスト・トランジション
カーボンニュートラル実現のカギ 社会的弱者を生まない「公正な移行」
#04 DXを通じたGXの加速
エネルギー、モノのフローの可視化とシステムの全体最適化を進める
Part2 カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーの同時実現
#01 サーキュラーエコノミーの重要性
欧州で進む国際的な枠組み作り 環境と経済の両立が必須に
#02 資源循環を中核としたシステム構築
サーキュラーエコノミー市場を牽引する7つのビジネスモデル
#03 巨大化する静脈産業と既存産業の再編
中国・欧州で巨大化する静脈産業 連携する既存産業の再編も進む
#04 サーキュラーエコノミーの先進事例
一貫性のある「大義」を発信しエコシステムを構築
対談
様々なサステナブル課題とリンクするサーキュラーエコノミー
日本が持つ大きなポテンシャル
ミカ・サルキノヤ 氏(Sitra 主席スペシャリスト)
マリア・ヒュッゲ 氏(Sitra スペシャリスト)
加藤 彰(モニター デロイト シニアマネジャー)
エレン・マッカーサー財団からのメッセージ
気候変動を正常に戻すために経済を改める
Part3 「GX戦略」の基軸となる変革の方向性
#01 日本企業の生存戦略と実現させる組織
GXでの3つの変革の方向性と、それに至る新たな経営手法とは
#02 変革の方向性 (1) モノの循環の再構築
デマンドチェーンをさかのぼり資源循環で顧客との関係性を深める
#03 変革の方向性 (2) エネルギー循環の再構築
産業間連携によるエネルギー循環が海外への事業展開も可能にする
#04 変革の方向性 (3) 資金循環の再構築
企業価値向上のストーリーを示し資源循環に資金を流入させる
対談
サーキュラーエコノミーと脱炭素の仕組み作りを同時に進める
竹ケ原 啓介 氏(日本政策投資銀行 設備投資研究所 エグゼクティブフェロー 兼 副所長、金融経済研究センター長)
丹羽 弘善(モニター デロイト パートナー)
#05 循環を可視化するテクノロジー
モノ・エネルギー・資金の循環をデジタルインフラでトレースする
Column: GXがもたらす構造変化 M&Aを活用して事業を変革する
Part4 「GX戦略」を経営に実装する
#01 新たな経営手法 (1) パーパスドリブンPX
共感を生む企業の存在目的により事業ポートフォリオを再構築
#02 新たな経営手法 (2) ルールシェイピング
ルールメイキングの先にあるルールシェイピング
対談
革新的な技術で電力効率を大幅向上 価値観を共有した先にある未来
川島 正久 氏(日本電信電話 研究企画部門 IOWN推進室長)
佐藤 通規(デロイト トーマツ コンサルティング パートナー/通信・メディア・エンターテインメント セクターリーダー)
藤井 剛(モニター デロイト ジャパンリーダー パートナー)
#03 新たな経営手法 (3) ESGデータドリブン経営
社内外の情報を的確に取り込み企業価値向上サイクルを回す
Interview: 非財務情報を可視化してサステナビリティを推進
鈴木洋史氏(SAPジャパン 代表取締役社長)
Column: 投資促進税制でカーボンニュートラルの負担を軽減
Column: 気候変動対策関連情報のデータベースを公開
Part5 「GX戦略」を実現する注目のグリーンテクノロジー
#01 有望なグリーンテクノロジー
官民・企業間で連携して技術開発 カーボンニュートラルを促進する
#02 AI、アナリティクスによる変革
デジタルテクノロジーの活用でエネルギー需給を最適化する
#03 不可欠なブロックチェーンの活用
サーキュラーエコノミーに向けて企業・業界の壁を越えた連携を促す
#04 ケミカルリサイクルの効果
「3つの壁」を乗り越えて真の資源循環に挑む
Column: 「サイエンス・テクノロジー×ビジネス」に精通するハイブリッド人材を育成
書籍概要
書名 | 日経MOOK『グリーン・トランスフォーメーション戦略』 |
監修 | デロイト トーマツ グループ |
発行 | 日本経済新聞出版 |
価格 | 本体1,980円(税込) |
ISBN | 978-4-532-18337-0 |
執筆者(登場順) ※情報は刊行時のものです | 松江英夫、藤井剛、丹羽弘善、山田太雲、庵原一水、奥田拓人、加藤彰、田上翔、榎本哲也、渡辺博人、達脇恵子、中島史博、田中晴基、佐藤通規、中村真司、加藤健太郎、濱﨑博、前木和、福嶋勇太、村岡雄一郎、中山博喜、上田理恵子、竹中真一、片桐豪志 (企画)松江英夫、渡辺博人、馬渕祥平、金山亮、森有紀子、越智英 |
【D-nnovation掲載 Webinarレポート】
日経MOOK「GX戦略」出版記念Webinar セッション採録記事
テクノロジー・環境法専門の両教授と考えるサーキュラーエコノミーと「脱炭素経営」実装のための視点
MIT Media Lab副所長の石井裕教授と、東京大学未来ビジョン研究センター高村ゆかり教授のセッションの採録記事です。配信を見逃した方も是非ご覧ください。
新春特別寄稿 MIT Media Lab 石井教授ブログ
<新春特別寄稿>ローマクラブの警告「成長の限界」から50年、「宇宙船地球号」の未来について考える
ウェビナーでも触れている「宇宙船地球号」について寄稿いただいた特別企画です!
最新記事
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- 日経ムック「グリーン・トランスフォーメーション戦略」刊行によせて
COP26でさらに注目されるカーボンニュートラル。その達成に必要なGXとは? - クライメート(気候変動)&サステナビリティ
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- 気候変動(脱炭素)領域におけるイノベーション活動の実態調査
- Toward 2050 カーボンニュートラル -変革のカタリストたちの挑戦-
デロイト トーマツの取り組み
デロイト トーマツの考えるグリーン・トランスフォーメーション(GX)
プロフェッショナル
松江 英夫
(Hideo Matsue)
デロイト トーマツ グループ CSO
デロイト トーマツ コンサルティング 執行役員
プロフィールはこちら
丹羽 弘善
(Hiroyoshi Niwa)
デロイト トーマツ コンサルティング 執行役員
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藤井 剛
(Takeshi Fujii)
モニター デロイト ジャパンリーダー
デロイト トーマツ コンサルティング 執行役員
庵原 一水
(Issui Ihara)
デロイト トーマツ コンサルティング 執行役員
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※役職名・肩書き等は、記事公開当時のものです。