最新動向/市場予測

円安は続く:日米金融政策と市場/投票行動に見る「グローバル・サウス」の多様性:外交・ビジネスにおける向き合い方を探る 他

リスクインテリジェンス メールマガジン Vol.106(2024年5月)

リスクの概観と金融規制の動向に係る概観について、留意すべき特徴点を炙り出すと同時に、デロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社 リスク管理戦略センターが考える意見も発信いたします。

リスクの概観(トレンド&トピックス)

円安は続く:日米金融政策と市場

デロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社
リスク管理戦略センター
マネージングディレクター
勝藤 史郎 

為替市場では現状でも依然155円レベルの円安水準が続いている。以下に述べる最新の日米金融政策見通しでは、FRBの利下げ転換、日本銀行の追加利上げはいずれも今年の9月以降になる見込みで、日米金利差の縮小開始に市場が確信を持って、本格的な円高への転換が見られるのはその前後になりそうだ。

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マクロ経済の動向(トレンド&トピックス)

投票行動に見る「グローバル・サウス」の多様性:外交・ビジネスにおける向き合い方を探る

デロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社
リスク管理戦略センター
シニアマネジャー
市川 雄介

米国バイデン政権は今月、レガシー半導体やEV、鉄鋼・アルミ製品等の対中関税を大幅に引き上げることを発表した。先月指摘したような通商政策による世界経済への下押し圧力が早くも顕在化した形である。中国の習近平主席は対抗するようにヨーロッパを訪問し、一部の友好国との関係強化を確認したが、EUも域内における中国製EVや太陽光パネル等に対する調査を進めており、場合によってはそれらの品目に高い関税を課す可能性がある。今後も、こうした国家間の対立が各国の経済・企業活動に影響を及ぼすようなケースは増えていくだろう。

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金融規制の動向(トレンド&トピックス)

2024年の金融規制・監督上の優先事項:レジリエンス、ESG、暗号資産とAI

デロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社
リスク管理戦略センター
楠田 祥也

金融安定理事会(FSB)やバーゼル銀行監督委員会(BCBS)といった国際的な基準設定主体や各国・地域の金融監督当局・中央銀行は、次年度または複数年度にわたる金融規制・監督政策の方針や優先取組事項を作業計画等として公表している。本稿では、国際機関を含む海外の主要各国・地域当局の作業計画等をもとに、2024年の金融規制・監督上の重点領域や論点等を簡潔に整理し比較したうえで、銀行を中心とした本邦金融機関へのインプリケーションを検討する。

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リスクインテリジェンス メールマガジン

グローバルな視点からみた、企業経営上の様々なリスクをチェックするリスクインテリジェンス メールマガジン(グローバル・リスク・ウォッチ)では、毎月、過去一ヶ月間に起きた事象を振り返りながら、事業リスクという視点から、多くの金融機関や事業法人が留意すべき特徴点を炙り出します。同時に、様々なリスク管理や金融規制上のトピックに関し、デロイト トーマツ グループの一員であるデロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社 リスク管理戦略センターが考える意見も発信していきます。

 

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