インフレリスク圧力じわり(2):雇用市場のミスマッチ 他 ブックマークが追加されました
最新動向/市場予測
インフレリスク圧力じわり(2):雇用市場のミスマッチ 他
リスクインテリジェンス メールマガジン Vol.72(2021年7月)
リスクの概観と金融規制の動向に係る概観について、留意すべき特徴点を炙り出すと同時に、有限責任監査法人トーマツ リスク管理戦略センターが考える意見も発信いたします。
目次
- インフレリスク圧力じわり(2):雇用市場のミスマッチ
- 世界は「新冷戦」に向かっているのか:外交距離の定量化
- NGFSによる気候シナリオPhase2:監督上のストレステストで広く参照
- 講演情報
- リスクインテリジェンスメールマガジン
リスクの概観(トレンド&トピックス)
インフレリスク圧力じわり(2):雇用市場のミスマッチ
有限責任監査法人トーマツ
リスク管理戦略センター
マネージングディレクター
勝藤 史郎
米国のインフレ率は上昇が続いており、この圧力は相応に持続的なものになるとの当方の見方に変わりはない。6月の米国消費者物価指数(CPI)は、総合指数が前年比+5.4%、食料およびエネルギーを除くコア指数が同+4.5%と大幅な上昇率となった。クリーブランド連銀が算出する「16%刈り込み平均CPI」(変動の大きい上下各8%の品目を除く加重平均CPI)も6月時点で同+2.9%と、年初来の上昇基調を維持しかつFRBのインフレ目標である同2%を上回っている。
マクロ経済の動向(トレンド&トピックス)
世界は「新冷戦」に向かっているのか:外交距離の定量化
有限責任監査法人トーマツ
リスク管理戦略センター
マネジャー
市川 雄介
米国と中国の対立には緩和の兆しがみられない。最近1~2カ月程度をみても、米国は事実上の禁輸リストに中国企業を追加するかたわら、企業に対して香港や新疆ウイグル自治区を巡る事業リスクを警告した。一方の中国も、外国による制裁に報復する法律を成立させたほか、米国を念頭に海外の株式市場に上場する企業への事前審査を強化している。
金融規制の動向(トレンド&トピックス)
NGFSによる気候シナリオPhase2:監督上のストレステストで広く参照
有限責任監査法人トーマツ
リスク管理戦略センター
マネジャー
矢吹正太郎
気候変動リスクが自社にとって重要性を持つと判断する金融機関が増加し、金融監督においても取り組みが進んでいる。2020年7月のメールマガジンでは欧州中銀(ECB)が監督上の対話に利用する気候関連・環境リスクガイドについて紹介したが、今回は監督上のストレステストで広く参照されると考えられる、NGFS(気候変動リスク等に係る金融当局ネットワーク)による気候シナリオPhase2について紹介する。
講演情報
【外部講演】
2021年7月時点の講演情報はありません。
リスクインテリジェンス メールマガジン
グローバルな視点からみた、企業経営上の様々なリスクをチェックするリスクインテリジェンス メールマガジン(グローバル・リスク・ウォッチ)では、毎月、過去一ヶ月間に起きた事象を振り返りながら、事業リスクという視点から、多くの金融機関や事業法人が留意すべき特徴点を炙り出します。同時に、様々なリスク管理や金融規制上のトピックに関し、デロイト トーマツ グループの一員である有限責任監査法人トーマツ リスク管理戦略センターが考える意見も発信していきます。
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