最新動向/市場予測

構造要因への早期対応:FOMCの金融政策/2022年は新興国通貨に要注意 他

リスクインテリジェンス メールマガジン Vol.77(2021年12月)

リスクの概観と金融規制の動向に係る概観について、留意すべき特徴点を炙り出すと同時に、有限責任監査法人トーマツ リスク管理戦略センターが考える意見も発信いたします。

リスクの概観(トレンド&トピックス)

構造要因への早期対応:FOMCの金融政策

有限責任監査法人トーマツ
リスク管理戦略センター
マネージングディレクター
勝藤 史郎
 

米国のFRB連邦公開市場委員会(FOMC)は12月の定例会合で、資産購入終了時期の前倒しを決定。FOMC委員の経済予測によれば、2022年の利上げ回数は3回に加速した。当方では従前より現在のグローバルなインフレは相応に持続的なものであると見ていたことから、今回の決定は首肯しうる。特にインフレが新型コロナ後の経済や国際関係の変化にともなう構造的なものであると考えられ、インフレ対策を早期に実施する必要があろう。

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マクロ経済の動向(トレンド&トピックス)

2022年は新興国通貨に要注意

有限責任監査法人トーマツ
リスク管理戦略センター
マネジャー
市川 雄介

インフレ率の高まりを受けて、これまで多くの新興国で金融政策の引き締めが進んでいたが、12月に入ってからは先進国の中央銀行も相次いでその仲間入りを果たした。すなわち、米国のFOMC(連邦公開市場委員会)は資産購入の終了時期を従来よりも前倒しした上で、予想の中央値として来年中には3回の利上げが行われるとの見方を示した。また、英国イングランド銀行はおよそ3年ぶりとなる利上げに踏み切ったほか、欧州中央銀行も新型コロナ対応として導入した大規模な資産購入プログラムを来春に終了することを決定した。オミクロン株の広がりにより先行きへの不透明感が高まっているにもかかわらず、各国ともインフレ高進への危機感を前面に押し出した形だ。

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金融規制の動向(トレンド&トピックス)

気候変動に係るリスク管理と監督当局の動き~バーゼル銀行監督委員会のハイレベルな原則と2022年に向けた課題

有限責任監査法人トーマツ
リスク管理戦略センター
シニアマネジャー
対木 さおり
 

2021年を振り返ると、規制上の対応という意味では、気候変動やESG関連の金融規制の動きが目まぐるしい1年であった。各国金融規制当局から、2020年後半以降、様々な規制上の取り組みが公表されてきたが、バーゼル銀行監督委員会(BCBS)が、2021年11月、気候関連の金融リスクを効果的に管理・監督するための原則に関する市中協議文書を公表した。本稿ではその考え方や注目点、さらに今後に向けた課題を確認しておこう。

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講演情報・Webページ公開情報

【外部講演】

<完了分>

株式会社セミナーインフォ主催「金融機関のコンダクトリスク管理」(12月13日:オンライン)

株式会社セミナーインフォが開催するセミナー「金融機関のコンダクトリスク管理」にて、有限責任監査法人トーマツ リスク戦略センター マネージングディレクター 勝藤史郎がコンダクトリスクの概念やコンダクトリスクの更なる高度化の枠組み、さらにCOVID-19の経験やESG推進の観点から金融機関に期待される社会的使命とそれに対する取組みについて解説しました。

【Webページ公開情報】

ぜひご覧ください。

リスクインテリジェンス メールマガジン

グローバルな視点からみた、企業経営上の様々なリスクをチェックするリスクインテリジェンス メールマガジン(グローバル・リスク・ウォッチ)では、毎月、過去一ヶ月間に起きた事象を振り返りながら、事業リスクという視点から、多くの金融機関や事業法人が留意すべき特徴点を炙り出します。同時に、様々なリスク管理や金融規制上のトピックに関し、デロイト トーマツ グループの一員である有限責任監査法人トーマツ リスク管理戦略センターが考える意見も発信していきます。

 

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