最新動向/市場予測

感染収束見通しに下方リスク/出口の見えないコロナ禍:ワクチン頼みの限界 他

リスクインテリジェンス メールマガジン Vol.73(2021年8月)

リスクの概観と金融規制の動向に係る概観について、留意すべき特徴点を炙り出すと同時に、有限責任監査法人トーマツ リスク管理戦略センターが考える意見も発信いたします。

リスクの概観(トレンド&トピックス)

感染収束見通しに下方リスク

有限責任監査法人トーマツ
リスク管理戦略センター
マネージングディレクター
勝藤 史郎
 

新型コロナウイルス感染症の収束見通しにリスクが出てきている。2021年6月付当レポートでは、新型コロナ感染拡大に出口が見えつつあるとの当方の見方を示した。この中期的な見通しに変更はないが、昨今の感染者再拡大、特にデルタ株感染拡大の状況に鑑みれば、収束に至るまでのハードルが高まってきた。新型コロナ感染による入院患者数の増加が特に日本において顕著であり、米国でも入院患者数の再増加がみられることがその理由である。

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マクロ経済の動向(トレンド&トピックス)

出口の見えないコロナ禍:ワクチン頼みの限界

有限責任監査法人トーマツ
リスク管理戦略センター
マネジャー
市川 雄介

日本のコロナ禍は出口の見えない状況が続いている。新規感染者数や入院者数は過去最高を更新し続け、重症者数も前回ピークを上回った。緊急事態宣言は期間の延長や対象地域の拡大が繰り返されている。今年の1月1日から8月末までの243日間のうち、東京都に対して緊急事態宣言が発令されていたのは実に4分の3に当たる181日間に及んでいる(しかも、残り62日間のうち、34日間はまん延防止等重点措置の対象)。

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金融規制の動向(トレンド&トピックス)

サステナビリティに組み込まれるソーシャルな要素~欧州では環境要素に加え、デューデリジェンスなど社会的な要素への一段の考慮が重要に

有限責任監査法人トーマツ
リスク管理戦略センター
シニアマネジャー
対木 さおり
 

欧州では、タクソノミーの拡張議論が進み、その中で社会的な要素の取り込みの検討が進捗を見せている。具体的には、欧州委員会が7月にPlatform on Sustainable Financeによる2つの報告書案を出し、そのうち一つが社会タクソノミーに関する報告書(案)で、報告書に基づく助言は、タクソノミー規則に基づき2021年末までに採択されるタクソノミー規則の適用範囲を拡大するために必要な規定を記述した報告書に反映される予定となっている。

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講演情報

【外部講演】

【登壇報告】日本金融監査協会「金融高度化ウェビナー・イブニング」(2021年8月10日:オンライン開催)

日本金融監査協会が開催する「金融高度化ウェビナー・イブニング」にて、有限責任監査法人トーマツ リスク戦略センター マネージングディレクター 勝藤 史郎が「リスクアペタイト・フレームワーク入門」をテーマに講演しました。

リスクインテリジェンス メールマガジン

グローバルな視点からみた、企業経営上の様々なリスクをチェックするリスクインテリジェンス メールマガジン(グローバル・リスク・ウォッチ)では、毎月、過去一ヶ月間に起きた事象を振り返りながら、事業リスクという視点から、多くの金融機関や事業法人が留意すべき特徴点を炙り出します。同時に、様々なリスク管理や金融規制上のトピックに関し、デロイト トーマツ グループの一員である有限責任監査法人トーマツ リスク管理戦略センターが考える意見も発信していきます。

 

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