サービス
不正リスク評価ツール(FRAME)
不正リスク評価ツール「FRAME」(Fraud Risk Assessment Methodology)は、国内外での豊富な監査による知見と、過去の不正事例の原因分析をもとに作成したデロイト トーマツ グループ独自の不正データベースを活用した調査項目により、調査を実施いたします。調査項目は、「組織風土」「職務分掌(SOD)」「不正兆候」の3つの観点から実施いたします。
不正リスク評価が必要となる背景
近年、上場会社による粉飾決算等の不適切な開示事例の発覚が相次いでいます。企業の業績を低下させるだけでなく、信用を毀損する事態を招いています。一度傷ついた信用を回復するには大きな努力を要するため、不正リスクへの対応は企業にとって重要な経営課題と言えます。
不正リスクの評価にあたって以下のような状況にある場合、FRAMEによるリスク評価をお勧めいたします。
- グループ全体の不正リスクの実態調査を行い、優先的に対応すべきことを把握したい。
- 小金額の横領等の不正が頻発しているが、何が真の原因かが把握できていない。
- どのような状況だと不正リスクが高くなるか体系的に整理できていないため、不正リスク対応が十分にできているかどうか不安
サービスの内容と特長
サービス内容
- 調査項目についてWebアンケートシステムを利用して評価を実施することで、不正リスクが高い事業拠点、業務プロセス、不正スキームを識別します。
- 評価結果は、「評価結果報告書」に取りまとめてご提出いたします。
なお「評価結果報告書」には以下のような項目が含まれます。
(1)評価結果サマリー
(2)不正リスクが高い拠点の調査結果
-組織風土調査結果および結果に基づく現状分析と対応策
-職務分掌(SOD)調査結果及び結果に基づく現状分析と対応策
-不正兆候評価結果と結果に基づく現状分析と対応策
(3)全拠点の評価結果
- 本サービスの期待効果
(1)不正リスクが高い子会社・事業拠点、及びその問題点を把握することができ、対応を図ることができます。
(2)全従業員を対象とした評価をすることで、組織全体の状態をより的確に把握することができます。
(3)継続的に評価を実施し、経年変化を見ることで不正リスクの変化にいち早く気付くことができます。
サービスの特徴
- デロイト トーマツ グループ独自の不正データベースを活用した評価手法
国内外での豊富な監査による知見と過去の不正事例の原因分析を元に作成したデロイト トーマツ独自の不正データベースを活用した調査項目により調査を実施いたします。
調査項目は、「組織風土」「職務分掌(SOD)」「不正兆候」の3つの観点から実施いたします。 - ビジネス・インテリジェンス・ツール(IBM® Cognos)を利用した分析手法
高度な分析機能と柔軟なレポーティング機能をもつIBM Cognos BIを活用することで、調査結果から収集した大量の情報を効率的、多面的に分析をすることができます。 - グローバル対応
アンケート調査項目の多言語対応
-基本サービスには日本語、英語、中国語の3ヶ国語に対応しています。
*オプションにより上記以外の言語にも対応します。
不正リスク評価の流れ
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