エコノミクス×コンサルティングから生まれる新しい顧客体験

デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社
【イノベーションビジネス】エコノミクスサービス（Econ）プリンシパルエコノミスト　マネージングディレクター
海外大手情報サービス出身
多様な専門家との協働／クロスボーダー／チャレンジできる環境

※役職・内容はインタビュー当時のものになります

Q. エコノミクスサービス（以下：Econ）の仕事内容について教えてください。

A. 「見える化」と「先読み」の二軸からなる分析サービスです。エビデンスに基づく顧客の意思決定を支援することで、ビジネス・社会課題の解決を目指しています。例えば、企業のM&Aや事業計画策定の意思決定の前後に求められる、国内外の経済・産業動向の予測・分析やさまざまなリスクに対する定量的なシナリオ分析をサポートしています。また、GX投資や地方振興、スポーツなどの経済波及効果や社会的価値の可視化を通じて公的部門の政策・EBPMの支援を行っています。これらの仕事は、調査・分析をするエコノミストと実際の施策をサポートするコンサルタントが別々の部門で行うことが通例ですが、チームとして一体化することで、専門的なEconをより顧客に寄り添った形で提供することが可能となりました。
私自身は入社以来、マクロ経済に関わる予測レポートや為替に関わる学術的な論文を執筆・公表するだけでなく、姫路城の社会的価値の測定（約1.8兆円）や2025年国際博覧会（大阪・関西万博）の経済波及効果（約2.9兆円）、サッカーを通じた取組が生み出す社会的インパクトの可視化などのプロジェクトの実行・統括や企業の事業計画策定に関わるアイデアを提供することで、DTFA内のさまざまなセクターやサービスと協働しています。

Q. DTFAを選んだ理由を教えてください。

A. DTFAを選んだ理由は大きく二つです。一つ目は、新しいアイディアや事業を受け入れ、サポートしてくれる懐の深さです。これまでFAS（ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス）やコンサルティング会社で働くことは全く想像もしておらず、マクロ経済や社会的金融の知識を企業の意思決定や政府の施策実行に直接的に貢献できる機会があるとは考えていませんでした。しかし、DTFAが持つ国内外のさまざまなネットワークとリレーションで、どこでも、だれとでもつながることで、エコノミック・コンサルティングのビジネスの立ち上げが可能になりました。二つ目は、DTFAで働く人の素晴らしさです。相手をリスペクトし許容してくれるだけでなく、プロアクティブな活動に関して基本的に否定されないのは、素敵な環境だと感じています。

Q. どんな時に自身の成長を感じられていますか？

A. 長らくエコノミストとして活動していましたが、まだまだこの年齢になってもさまざまな成長の伸びしろが残っていたことが感じられることに驚いています。特に、さまざまな専門家の集団であるDTFAでの協業を通じて、足し算だけではなく掛け算の成長が可能なことも発見できました。政府のコアとなる政策に関しての支援・助言や企業の皆さまと伴走しながら考え、議論するさまざまな機会の中で、エコノミストとしての経験がコンサルティング業務に活かされているだけでなく、コンサルティング業務がエコノミストとしての考え方に深みを与えてくれていることを強く感じています。また、チームのメンバーの皆さんもさまざまなバックグラウンドの人で溢れており、日々の会話からの気づきもたくさん頂けています。

Q. 今後の目標を教えてください。

A. 将来の目標は、日本をモノを売るだけでなく、技術や知識（Knowledge）をマネタイズできる国にすることです。また、日本を元気にするという熱い思いを持った若い優秀な皆さんが、全力で働ける居場所を作ることです。今、チームは10人強ですが、3年後には30人の規模まで成長させて、DTFAを日本におけるエコノミック・アドバイザリー業務の嚆矢となる会社にしたいと考えています。

Q. この業界を目指す学生の方へメッセージをお願いします。

A. Econというと敷居が高いと感じてしまう方が多いかもしれません。もちろん、日本を元気にしたいという思いと日々の自己研鑽は必要ですが、経済学のバックグラウンドのある方だけでなく、さまざまな分野の方に参画してもらうことで、より深いサービスが提供できると考えています。DTFAのエコノミクスチームでは、銀行員や官僚、調査会社出身者やラグジュアリー製品のバイヤー、修士・博士卒人材、キャリア採用・新卒採用と、多様な人材が在籍しているため、常にお互いに学びあえる環境にあります。SDGsに関わる定量化も中心サービスであるため、サステナビリティ分野での課題解決に興味がある方にも魅力的な場所になりえると考えています。