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Crunch time XIV -決断の時14
エンタープライズサービスデリバリーの改革
CFOの主な仕事が日々の経理財務業務の遂行と管理だったのは過去の話です。CFOはここ何年にもわたって、事業のあらゆる場面に関わる変革の指揮を執ってきました。今日のCFOの業務は、過去と比べ大きく様変わりしています。
どこから着手すべきか
あなたの会社が社内業務・サービスのデリバリー方法の改善・向上の機会を見つけ、長期戦に向けた準備ができるよう、次の課題について検討しましょう。
- 業務の本質:それは本質的に単純作業かつ予測可能な属性の業務ですか。それとも独自の分析やインサイトを必要としますか。
- 事業との関係:おおよそ同一のワークプロダクトが全社的に使用されていますか。その場合、それを標準化して集約組織からエンドツーエンドでデリバリーすること、つまりリソースを一か所に集約し、スケールメリットを生かすことは可能ですか。それとも別の機能やビジネスユニット向けにカスタマイズが必要ですか。
- デジタル強化:大量の反復作業を自動化することはできますか。分析作業は人工知能の技術を生かし、処理スピードおよびスケールを向上することができますか。
- デリバリーオプション:その業務はバーチャルまたはアウトソースによって行うことができますか。
バックオフィスからセンターオフィスへ
リーディングカンパニーはサービスデリバリーのアジリティ、品質およびスピードを向上する方法を再考し、CFOの権限が経理財務部門を越えて企業変革へと拡大する中で、物事の考え方に変化が見られるようになりました。それがセンターオフィスです。
効率的に取引処理を行い、コストを削減し、課題に対処する目的で、これまでもシェアードサービスが使用されてきましたが、センターオフィスという概念はこのアイデアをさらに推し進めることが可能です。センターオフィスはエンドツーエンドのプロセス改善に焦点を当てたミッション中心型のアプローチで、イノベーションを促進し、業績に影響を及ぼすプロアクティブなインサイトを生み出します。
昨今のビジネス環境において費用対効果は大前提です。危機からの回復力を押し上げ、デジタルによる創造的破壊にレバレッジを効かせることで新たな可能性が切り開かれます。
おわりに
エンタープライズサービスデリバリーを再考する時がやってきました。破壊的な出来事、市場トレンド、デジタル化の進展によって、企業は急速に、繰り返し変化に適応することを余儀なくされています。新しいサービスデリバリーモデルは、組織が将来のいかなる出来事にも対処できるよう準備を整えるために、機能横断的リソースを活用し、イノベーションを推進し、環境変化への対応力を向上するのに役立つでしょう。
コスト削減がサービスモデル転換の大きな要因であることに変わりはありませんが、他の機会も同様に魅力的なものです。
あなたの会社は、そのような機会を捉える準備ができていますか。
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