調査レポート

Crunch time VIII – 決断の時8

CFOのためのクラウド導入ガイド

『CEOがアジリティやイノベーションについて語っていたら、クラウドについて検討する必要があります』、そう、今はクラウドと切っても切り離せない世界に突入しています。クラウド導入の意思決定を効果的に行うにあたって、CFO組織はどのような支援が可能なのでしょうか。果たしてビジネスケースによるコスト削減効果だけでよいのでしょうか。

CFOのためのクラウド導入ガイド

CFOにとって、クラウドへの投資はそれがイノベーションの必要性なのか、コスト削減の必要性なのか、またはその両方なのかを問わず、将来の糧にとなる投資だと直感的にわかっています。また社内の至る部署でクラウドが語られているのも現場の実態です。CFO組織においても、クラウドを活用することで、プロセスの標準化や簡素化が可能となります。そして、多くのプロジェクトと同様に計画を持ち前進し続けることが重要です。

Crunch time Ⅷ – 決断の時8〔PDF,2.8MB〕

クラウドの導入は今か数年後か

クラウドは、テクノロジーソリューションの開発と展開の抜本的な変化を象徴しており、急速に新たなスタンダードとなりつつあります。

実際CFOおよび幅広い企業を対象にした複数の調査では、その回答者全員がクラウドの試行導入や全社展開に非常に興味があることを示唆しています。
 

CFOおよび幅広い企業を対象にした複数の調査では、その回答者全員がクラウドの試行導 入や全社展開に非常に興味があることを示唆しています。

クラウド導入の効果

すべてのコストとメリットを考慮すると、クラウドへの投資対効果を10倍以上あげている企業もあります。そのような企業は、説得力のあるビジネスケースの策定を積極的に推し進め、また優れた価値を提供するために更なる努力を積み重ねています。それはハードルが高いことですが、多くの企業、多くの部門で実証されているのを我々は目にしてきています。

会計・税務処理

貴社の税務業務は、クラウドへの移行により影響を受ける可能性があります。例えば、許容される税制措置は、クラウドサービスに係るコストの種類によって異なります。これらは、細部に思わぬ落とし穴が潜んでいる可能性があるため、必ずクラウド導入の始めから経理・財務部門が参加するようにしてください。また、いかなる会計処理の決定についても、必ず会計監査人と連携するようにしてください。

契約の締結

クラウドサービスに係る契約交渉では、注意すべき新たな方法や考慮すべき点が多く存在します。数量割引、サービスレベル、セキュリティおよびカスタマイズはまだ序の口で、ロックイン、法的責任、補償、知的財産なども考慮すべき点となります。

セキュリティとリスク

どのテクノロジーにも、特有のリスクが伴います。クラウドも例外ではありません。貴社でクラウドへの移行を検討する際に留意すべき、多岐にわたるリスクをデロイトで特定しました。

人材モデル

クラウド導入がIT人材モデルを一変させうるという記事を読んだことがあるかもしれません。多くの場合、それは事実です。企業がクラウドに移行すれば、IT担当者は日々の保守作業や「従来の業務」にかける時間が少なくなることに気付きます。これは経理・財務部門のユーザー含め、プラットフォームやインフラのユーザーにも同じことが言えます。

経理・財務業務へのクラウド導入機会

大手ERPベンダーは自社ソフトウェアのクラウドに最適化された製品を提供していますが、一部のベンダーはクラウドネイティブオプションしか提供していません。今後およそ10年はオンプレミスのテクノロジーをサポートする予定ではあるものの、イノベーションに費やす投資の大半はクラウドサービスに関するものとなっています。

決断の時

クラウドへの投資は、それがイノベーションの必要性、コスト削減の必要性、あるいはその両方を契機に生じるか否かを問わず、将来の糧になります。ビジネスの至るところで、イノベーションの創出に向けて、ますます多くの会話でクラウドが語られています。販売・マーケティング、サプライチェーン、研究開発、顧客対応、何もかもです。CFOはこうしたすべてのチャンスを認識する必要があります。

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