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Crunch time, too. - 決断の時2
CFOがここだけで語るデジタル世界の財務
「近頃、誰もが自分を戦略的CFOと称している」中、財務担当幹部(CFO)はデジタル化の流れがどのように財務に影響をもたらすと考えているのか。
デジタル化に伴う財務への影響
デジタル化が企業経営に寄与するだけの時代は終わり、これからはデジタル化が企業経営の成功のカギを握る。そのような時代において、デジタル化に伴い、財務はあらゆる要素において戦略的パートナー役に変化しています。このようなデジタル化をCFOはどのように感じているのでしょうか。財務のデジタル化の変革について30人の財務担当幹部にインタビュー結果を基に、CFO自身の財務に対する認識と、それがデジタル化の流れにもたらす影響について耳を傾けてみましょう。
CFO、デジタルを語る
今やほぼあらゆる活動がデジタル化しており、社内システムは以前と比べてはるかにデジタルに焦点を当てていると言えます。デジタル化はあらゆる場面で発生しており、アナリティクスです。
CFO、データを語る
データ収集や分析を行う際には、現実世界のいくつかの課題に直面し、多少の困難に陥ることが時としてあります。
そこには我々が夢見る以上に大きな価値が潜在しています。データセットの活用のために対価を支払う企業にとって、情報の推定は非常に価値のあるものです。
CFO、ビジネスモデルを語る
事業の運営について今よりもっと迅速に対応する必要があります。これまでビジネスモデルや収益認識、コントロール環境に関する変化に直面し、当社のファイナンスチームはその変化に遅れないようにするだけでなく、可能な限りその変化に向けて一歩先を行くことができるよう取り組んできました。
システムが導入されるにつれ、カスタマやサプライヤとの協力は今後に向けて極めて重要になるでしょう。
CFO、アナリティクスを語る
データ解析の専門家やアナリストに任せていては、ファイナンス領域の知識が不足しているため、適切な問題提起ができません。しかし各事業部門に任せれば、必ずしもアナリティクスの可能性を見出せるわけではありません。したがって、ここでのファイナンスにとっての課題は、いかにそれらのギャップを埋める橋渡し役を務められるかです。
CFO、人材を語る
ビッグデータの扱いを理解している人材は圧倒的に不足しています。求めている変化は既存の報告チームが主導するものではありません。求める領域に到達できない人材がいることは認識しています。ファイナンスではより幅広い分野の人材を教育し、分析スキルを高める必要があります。
CFO、リアルタイムを語る
製品やサービスの収支が今日どうだったかを皆が知りたがっており、必要な時に必要な人に情報を提供するという発想が重要です。そのためには、すべての上流データの同期を取る必要があります。
CFO、ビジネスパートナリングを語る
過去10~15年のファイナンス組織を振り返ると、我々は単なる管理屋からビジネスパートナーへと、価値創造へのステップを登ってきました。今後は、ファイナンス組織は変革のリーダーとデータ分析の専門家という二つのステップを登る必要があります。
CFO、アプリを語る
ファイナンスアプリを導入しており、財務担当者や経営層も利用している。財務にとっては、アプリを使うことで非常に容易に前年度との比較や、予実比較をすることができます。
CFO、俊敏性を語る
従来は、自社のビジネスモデルを熟知していましたが、現在、急速に変化する時代が到来しており、自社のビジネスモデルも変化しています。財務部門は環境がどのように変化するかを詳細に理解し、経営者がリソース配分に関して最適な意思決定が行えるようサポートする必要があります。
CFO、変革を語る
財務の自動化推進に全力を注いでいます。これまで、プロセスの自動化をはじめ、各種の取り組みを行ってきました。例えば勘定科目の突合ですが、これはどこの会計・ファイナンス組織でも行っている基本的なことです。
CFO、テクノロジーを語る
今後どのような変化が起こるか知る由もありませんでした。クラウド、ソーシャルやモバイル、こうした技術が大きな存在になることは想定していましたが、これほど世界を一変させるとは思っていませんでした。
CFO、リスクを語る
新しいプロジェクトを過剰に精査し、自ら高すぎる障壁を設けるのではなく、範囲を絞ってアイデアを検証するのが望ましい方策です。そうすれば、失敗してもはるかに許容しやすいレベルになるでしょう。
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