デロイト トーマツ グループの企業価値向上に向かって、ビジネスと伴走するリーガルグループに

デロイト トーマツ グループ合同会社
Office of the General Counsel座談会
法務領域/ワークライフバランス/多様な働き方/組織の特徴/求める人物像

Q.【組織の概要、特徴、求める人物像】「Office of the General Counsel(以下、OGC)」の役割を教えてください。

A.【Partner M・T】:OGCは、「Reputation Quality Risk Management Division(以下RQRM)」内の1つの部署です。RQRMはデロイト トーマツ グループのブランドを毀損するような事案を未然に防ぎ、あるいは発生したダメージを最小限にとどめることが基本的な役割です。その中で、法律の分野を専門に担当しています。当グループ内のビジネス法人(有限責任監査法人トーマツ、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社等)の企図する新たなビジネスを実現するために、どういう問題解決の手法があるのかを考えて、最後まで伴走していくスタイルです。

Q.【組織の概要、特徴、求める人物像】OGCの業務内容について聞かせてください。

A.【Senior Manager H・I】:監査契約書・コンサルティング契約書・アドバイザリー契約書といったクライアント向け契約書のレビューに加え、新規ビジネスの立ち上げに関する法的アドバイス、当グループが対象会社を買収(M&A)する際に行われる法務デューデリジェンスやPMI(Post Merger Integration)の実施にまで入り込んでサポートしています。これらの業務はそれぞれ別チームに分かれている会社がほとんどですが、当社では分け隔てなく行います。実に幅広い案件に携わるチャンスがあります。

【Senior Manager K・T】:グループ内に監査法人や税理士法人、弁護士法人があるので、各業法の規制に沿ったスキームになっているかをチェックする必要もあります。たとえば、海外では、税務・法務が提供しているプロフェッショナル人材の派遣業務も、日本では法的な規制があり、許認可が必要となります。そのため、2年ほど前になりますが、日本で新規ビジネスを立ち上げ、展開を図るために新たな法人の設立をサポートしました。

【Partner M・T】:以前はグループ内の主要法人ごとに数人のメンバーが張り付いて業務を行っていました。いわゆる縦割りの組織です。しかし数年前にこの体制を一新しました。全体で一つの大きなチームにすることで、担当企業の変更やクロスアサインなど、多くの経験を積めるようになりました。また職員のライフイベントによる休暇等にも柔軟に対応できるよう、OGC全体で業務提供できる体制を取っています。

Q.【組織の概要、特徴、求める人物像】OGCならではの特徴・強みは何ですか?

A.【Partner M・T】:近年ますます加速するグローバル化に伴って、各国との連携を強化してシームレスなサービスを提供するために、2018年にDeloitte Asia Pacificという組織が立ち上がりました。これを受けて、私たちOGCも2020年にAP(Asia Pacific) OGCを立ち上げ、各国のOGCと連携しながら、グローバルレベルでのリーガルリスクに対処する活動をしています。

【Senior Manager K・T】:クロスボーダー契約を取り扱うことも多いのですが、各国で契約に関してクライアントに対するアプローチが違っていると、整合性が取れず契約交渉が成立しません。こうした事態を避けるために、グローバルでの契約条件に対して一定のアプローチができるようAP OGCとして連携が取れるような体制ができていることは魅力ですね。

【Senior Manager H・I】:AIを活用した業務効率化も進んでいます。主に、契約書レビューの負担軽減です。法務とAIチームとの共同で複数の自動化・効率化ツールを開発し、ケアレスミスが減ると同時に業務効率もアップしました。定型的な作業はできる限り省いて、より法務のナレッジ・ノウハウを活かす業務に時間を充てようという仕組みが実現しています。一方、法務合同定例(毎月)、法務責任者会議(隔週)、スタッフ・準管理職層ら4-5名を単位としたカジュアルな情報交換・勉強会といったように、リモート下での顔の見える化も効果的に進んでいます。

Q.【組織の概要、特徴、求める人物像】求める人材像について教えてください。

A.【Partner M・T】:OGCに必要なマインドは3つあると考えています。一つは「誠実性」。私たちは、時として厳しい意見を言わなくてはいけません。相手におもねるのではなく、言うべきことはしっかり伝える、そうした誠実な姿勢が、中長期的にデロイト トーマツ グループの企業価値を向上させることに繋がっていきます。次に、「問題解決能力」を持っていることです。問題点の指摘だけにとどまらず、自分で解決策を提案できる力を持った良き戦略アドバイザーであることが求められます。最後に、「新規分野への関心」です。デロイト トーマツ グループは、社会課題をどう事業機会に結びつけられるかを常に考えているプロフェッショナルの集団です。だからこそ私たちも、法的な知識だけでなくビジネスや社会課題への興味関心も欠かせません。未知の領域への好奇心を持って、その案件にはどういう法律・知識が必要かを考え、自ら手を挙げる。そんな人にお会いしたいと思っています。

Q.【多様な働き方】これまでのキャリアを教えてください。

A.【Senior Staff A・S】:ニューヨークの大学で学芸員を目指して勉強し、卒業後は画廊で働いていました。夢は叶ったのですが、もっと直接的に社会貢献できる仕事に挑戦したいという想いが強くなり、日本に戻って法科大学院に入学しました。弁護士資格は持っていませんが、人材系の会社で法務の仕事を担当した後、2016年にデロイト トーマツ グループにジョインしています。

【Chief Staff M・M】:私は法科大学院を卒業後、司法試験に合格して小さな弁護士事務所に勤務していました。担当していたのは主に一般民事です。その後、多くの人と関わりながらチームで働くことに関心を持つようになり、企業の法務部に転職しました。デロイト トーマツ グループにジョインしたのは2019年の10月です。

Q.【多様な働き方】DTGで働きたいと思ったきっかけ、理由は何ですか?

A.【Senior Staff A・S】:前職でデロイトとのやり取りもあり、ずっと憧れに近い存在ではありましたね。グローバル企業なので、自分自身の視野を広げることができるのではないかという期待もありました。

【Chief Staff M・M】:育休中に出会った経営学に基づく働き方のアドバイスに感激していたので、経営のコンサルティングを行っているデロイトトーマツ グループに関心を持ちました。子育ての状況が変わっても柔軟に楽しく働き続けたいと思っていましたので、コロナ禍になる前から在宅勤務やフレックスの制度が整っていたこともポイントでした。

Q.【多様な働き方】現在の仕事内容や、感じている面白さについて聞かせてください。

A.【Chief Staff M・M】:デロイト トーマツ コンサルティングがクライアントと締結する契約書のレビューがメイン業務です。その際に提案書も確認するのですが、資料の中には社会課題をどう解決していくか、社内の働き方をどうバージョンアップさせていくか等、クライアントをより良い方向へ導くための想いが詰まっています。そこに一緒に関わっていけるということに大きなやりがいを感じています。

【Senior Staff A・S】:対クライアントの契約書だけでなく、社内で新規ビジネスを立ち上げる際の法的なアドバイスも行います。私は、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリーを担当しており、一般にはニュースでしか目に触れないM&A等のプロセスを身近に感じることのできる面白さがありますね。最近ではDeloitte Asia Pacificとのやり取りも増え、英語でコミュニケーションを取ることも多くあります。

Q.【多様な働き方】ワークライフバランスはいかがですか?

A.【Chief Staff M・M】:フレックスや時短、在宅勤務などの制度を使って、仕事と育児の両立は無理なくできています。それぞれの事情や制約がある中で、どれだけのアウトプットができるのかに注目してくれる職場だと思います。

【Senior Staff A・S】:産休育休に入る前にも、週に数日在宅勤務することができました。上司が私の体調を考慮してくれたことが理由です。周囲の理解もあり、恵まれた環境だと感じています。

Q.【多様な働き方】最後に、求職者の方にメッセージをお願いします。

A.【Senior Staff A・S】:働き方に悩みを持つ女性はとても多いと思います。DTGは本当にフレキシブルな働き方ができる環境なので、安心して飛び込んできてください。

【Chief Staff M・M】:私自身は部内の業務効率化に取り組んでいることもあり、どういう働き方をすればみんなが快適に働けるだろう、ということにも関心があります。同じように考えてくれる人と一緒に、良いチーム作りができたら嬉しいです。

Q.【スタッフ職の勤務の様子】入社しておよそ1年(取材当時)経ちましたが、いかがですか?

A.法務というとルーチンワークのイメージを持たれる方も多いかもしれませんが、DTGは全く違いますね。扱う案件一つひとつが状況も背景も違うので飽きもこないですし、すごく楽しく仕事できています。

Q.【スタッフ職の勤務の様子】具体的にはどんな仕事をしているのでしょうか?

A.契約書の法律相談がメインです。業務の中で頻繁に自分の課題が見つかりますし、法改正に伴ってここも取り組んでいかなければ、という発見と挑戦の連続です。やりたいと手を挙げれば任せてもらえるのも嬉しいですね。世の中の流れを見ながら常に新しい課題に取り組んでいく会社なので、内部のプロジェクトも頻繁に立ち上がっていて、私もいくつか参加しています。

Q.【スタッフ職の勤務の様子】参加されているプロジェクトとはどのようなものですか?

A.今、世間では、リモートワーク/在宅勤務化が進んで従来の書面契約ではなく電子契約の需要が高まっています。この電子契約の導入に向けたプロジェクトです。また各国のOGCが連携してグローバル案件に対応するAP OGCでのプロジェクトにも参加しています。グローバルレベルでより効率的なコミュニケーションを図るために何ができるか、当グループ内のビジネス法人(有限責任監査法人トーマツ、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社等)が実際に契約の場で感じている課題解決のために、様々な取り組みを検討しながら進めています。

Q.【スタッフ職の勤務の様子】職場の雰囲気はどうですか?

A.新型コロナウイルスの影響もあって、入社初日から在宅勤務だったのですが、驚くほどスムーズに在宅で仕事ができる環境でした。コミュニケーションの不安もありましたが、オンラインで毎日チームミーティングがありますし、OJTを担当するメンバーとも毎日30分ほど話す時間をもらって、些細なことまで気軽に聞ける雰囲気です。とてもフォローが手厚いですし、いい人たちばかりなのでコミュニケーションの取りにくさはほとんど感じていません。それでもやっぱり、直接会って話せたらいいのにと思うことはありますけどね。

Q.【スタッフ職の勤務の様子】今後の目標を聞かせてください。

A.まだフォローしてもらう部分も多いので、自分からリードしていけるような存在になりたいです。もっと経験を積んで、自分のことだけではなく、まわりへの気遣いや他部署との連携にまで気を配れるような法務のプロフェッショナルを目指したいと思っています。

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