Technology Strategy & Transformation | オファリングサービス
グローバルレベルでの事業拡大・デジタル変革を牽引するIT戦略立案と実行支援
5年先を見据えたITの目指すべき姿と計画を策定。施策の一つであるIT運用のグローバル最適化の構想策定
本プロジェクトの狙いや背景等
クライアント(日系製薬会社)は、グローバルレベルでの事業拡大とデジタルによる事業変革の実現を、経営課題と捉えており、経営課題解決に向けたITの戦略と施策の実行をDTCが支援しました。
【次期5か年のIT中期計画の策定】
クライアントは、グローバルレベルでの事業拡大とデジタルによる事業変革の実現に向けて、経営から現場まで一貫した取り組みを行うために、IT中期計画を策定する必要がありました。
これに対してDTCが、中長期のITの目指す姿の策定や施策、計画の検討や取りまとめを行い、次期5か年のIT中期計画の策定を支援しました。
【グローバルアウトソーシングの構想策定とベンダーの選定】
IT中期計画で定めた複数の施策の実行を、IT中期計画の策定から継続してDTCが支援しています。
施策の一つである「グローバルアウトソーシングの構想策定とベンダーの選定」では、グローバルレベルでのオペレーショナルエクセレンスとガバナンスの実現と、IT部門社員の運用業務量の削減に向けて、US、EU、AP、JP地域別に最適化していたIT運用をグローバルに集約・アウトソーシングすることを、クライアントは目指しました。
これを受けて、DTCが構想の策定とRFP作成を始めとするベンダー選定プロセスの推進を行いました。
プロジェクトにかかわるメンバー及びそれぞれの役割について
IT中期計画の策定時には、IT戦略の知見を持つEnterprise Technology & Performance Division - Technology Strategy & Transformation Unit(以下、TS&T)の4~5名のメンバーで対応しました。
IT中期計画で定めた施策に対する支援は、施策の領域に応じて、アーキテクチャ、人事/組織、ファイナンス、SCM、R&D等の領域に精通するメンバーの知見を活用しクライアントに価値提供を行いました。
プロジェクトを成功させる上でのポイントやプロセスについて
【次期5か年のIT中期計画の策定】
・現状にとらわれない視点での目指す姿の検討とクライアントの現状や現場の声を考慮した実行計画
DTCの持つ業界トレンドや先進事例に関する知見をもとに、経営層と現状にとらわれない視点で目指す姿を検討しました。同時に、ITの現場担当者、US、EU、AP各地域のRegional IT Head、ビジネス部門との討議や現状分析を行うことで、クライアントの現状や現場の声を考慮した実現性の高い計画を作成しました。
・ITの目指す姿の経営層との合意
世の中でのITの活用が進む中で、経営層のITへの期待は大きくなっていました。一方で、期待内容は様々で、意見集約と具体化ができていない状況でした。DTCが、業界トレンドや先進事例、クライアントのITの在り方に対する仮説を提供しながら、経営層と討議を重ねることで、ITへの期待や目指す姿を具体化しました。結果として、IT中期計画は経営の方向性に合致し、経営層も理解・同意した内容となり、数十パーセント規模のIT投資増の決断に寄与しました。
【グローバルアウトソーシングの構想策定とベンダーの選定】
・グローバル集約とローカル最適のバランス
これまでUS、EU、AP、JP地域別に最適な運営をしていたITの運用をグローバルに集約し、アウトソーシングするモデルに変更する必要がありました。このため、グローバルでの運用集約を基本方針としつつも、地域固有の業務を持つシステム等、ローカル最適に運用すべきシステムの定義を行い、グローバル集約とローカル最適のバランスの取れた構想を策定しました。
・ベンダー選定における中立な立場での情報収集・精査
アウトソーシングを行うベンダーの評価、選定プロセスでは、ベンダーごとに提案の粒度やレベル感が異なる中、目指す姿の実現に必要な情報の収集・精査を、中立な立場で行い、クライアントが必要十分な情報を確認し、ベンダーの選定・評価ができるように支援しました。
本案件ならではの難しさややりがい
企業のビジネスが、ITに求める役割・領域は幅広くなっています。そのため、TS&Tのコンサルタントは、多岐にわたるIT戦略テーマに対する幅広い知見と、クライアントのビジネスを踏まえたIT戦略の立案能力を求められます。
クライアントのGlobal IT Headを始め、経営層やビジネス部門の責任者、ITの担当者、US、EU、AP各地域のRegional IT Headと討議を行い、企業として一つのIT戦略に集約するプロセスは難しさもありながら、コンサルタントとしてのやりがいを感じられるプロジェクトです。
今後は、IT戦略の実現に向けて、各施策の実行を推進し、ITを通じてクライアントのビジネスをEnd to Endで変革していくことが我々のミッションと考えています。
本案件における、DTCならでは、または、Divisionならではの取り組み
ITを軸に戦略、アーキテクチャ、人材、組織、オペレーション、デジタル等、幅広い領域の方針・計画を定める取り組みは、IT戦略の専門性を持つ、TS&Tならではの取り組みです。
また、IT戦略で定めた施策の実行を、アーキテクチャ、人事/組織、ファイナンス、インダストリーといった各領域に精通した専門家の知見を活かし、クライアントの課題解決・成長に対して、幅広く継続した支援ができることは、DTCならではの取り組みです。
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