Research & Technology Transformation(Application & Product Engineering) | オファリングサービス
検証された価値を武器に、「新しい取り組み」を次のステージへ
プロダクトを活用し、意味あるユーザーフィードバックを得て、提供価値に対する確信を高める
本プロジェクトの概要
デジタルテクノロジーの進化、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う需要の高まり、規制緩和や法整備、医師・患者双方のデジタルリテラシー向上などの複合的な背景・要因により、リモート診療は急速に発展・浸透しつつあります。こうした背景を受けてクライアントは、特定疾患の患者様ご本人およびご家族様をサポートすべく、新しいモバイルサービスの事業化を企画されていました。
しかしながら、上申を進める中で、ゲートを超えるための説得材料に欠けていることが顕在化し、思うようなスピードで取り組みを前進させることができないという困難に直面していました。
プロジェクトにかかわるメンバー及びそれぞれの役割について
デロイト トーマツ コンサルティング合同会社(DTC)は、インダストリーメンバー、オファリングメンバー、そしてクライアントが一体となった共創体制を構築し、ビジネスプラン策定支援、ユーザー中心設計、プロダクト開発、実証実験企画・実行支援など、多岐にわたるコンサルティングサービスを提供しました。
ディスカバリーフェーズで実施したユーザー中心設計では、ユーザーペルソナ、ペイシェントジャーニーマップ、ユーザーストーリーマップなどを描き、アイディアの輪郭を際立たせていきました。プロダクト開発には、アジャイルフレームワーク「スクラム」を採用しており、スクラムマスター、テックリード、UI/UXデザイナ、エンジニアといったロールをオファリングメンバーが担いました。実証実験企画・実行支援においては、実証実験規模(参加者や回数など)、アンケート設計などに対して、豊富な経験に基づく実践的かつ専門的なアドバイスを提供しました。
本案件ならではの難しさややりがい
モバイルサービス事業化の企画は、ビジネス部門主導で進められていましたが、こうした取り組みを本格化させるためには、コンプライアンス部門やIT・デジタル部門との連携が必要となります。特に、グローバルレベルでITガバナンスを徹底されているクライアントであったため、採用テクノロジー、ITアーキテクチャ、セキュリティ等に関する多角的・多面的なディスカッションを重ね、相互理解を深めながら、慎重に進めていく必要がありました。
企画のベースには、「特定疾患の患者様ご本人およびご家族様をサポートしたい」というクライアントの熱い思いがありました。こうした意義高い熱意に共感・呼応し、クライアントと一体となって社会課題の解決を目指せたことは、大きなやりがいのひとつです。
DTCには、こうした社会課題解決に向けてプロフェッショナルスキルを発揮する機会が数多くあります。
本案件における、DTCならでは、または、Unitならではの取り組み
インダストリーが持つビジネスの知見を活かして新たな価値を創造する力と、オファリングが持つデータ・デジタルの知見を活かして新たな価値を創造する力が調和してシナジーを発揮することで、限られた時間の中で成果を最大化し、「新しい取り組み」を次のステージへ進めることができました。背景にあるのは、お互いに尊重し合い、お互いに高め合い、プロフェッショナルであり続けようとするDTCのカルチャーであると断言できます。
プロダクト開発というとエンジニアリングが中心であると捉えられがちですが、実際にはアジャイルプロジェクトマネジメントに加えて、ステークホルダーとの関係構築、パフォーマンス最大化のためのチームビルディング、社内外に及ぶ関係各所との折衝など、コンサルティング総合力が求められます。コンサルタントとエンジニアが棲み分けるのではなく、コンサルタントがエンジニアの側面を持ち、ビジネスとテクノロジーの深い相互理解のもと、ビジネス変革・価値向上のためにエンジニアリングを最大限活用できるのが、我々の強みです。
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